カテゴリ:器PROJECT( 16 )

デザインの基

器プロジェクトの次なるデザインを模型化
組子の次は石畳格子かな、、、と思案中。
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最近我が家にやってきた新人です。
どこかで見たよな、、、と思うこのデザイン。
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そうだ、これかも。
組子柄の名前的には「麻の葉」。
だけど、ほんとの麻の葉よりサボテンの刺の方が似てる気も、、、、

ともあれ。
伝統的な柄もかつてのデザイナーが、何かをモチーフにデザインしたもの。
長く使い続けられているのはそれだけ魅力があるってこと。
そしてしっかり「和」を感じられる。
やっぱりすごい。





by morizo-archi | 2018-05-16 18:26 | 器PROJECT | Comments(0)

器プロジェクト 次なる構想

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器プロジェクトの3畳和室は、
実はプロダクトではないのです。
実は茶室でもないのです。
実はイベンキットでもないのです。

自分たちのデザインや専門技術を表現するために一つの提案として作ってみたのです。

和室の優れた可変性、多様性を改めて知ってもらうために例えばこのデザインで作ってみたのです。

日本の優れた素材の良さをあちこちで見てもらうために持ち運べるサイズで作ってみたのです。

これを商品化して売る目的ではなく、コンセプトツールとして発信しているのです。



これまで2年間で10か所の発表を行い、いろいろな評価を頂きました。

お褒めの言葉や、応援の声、嬉しい反応にワクワクしました。

その中でたびたび聞かれたのが「これは茶室ですか?」

・・・・小さい和室は漏れなく茶室と認識されるのです。それでもいいですよ。

わび茶の文化が浸透し続けている証ですよね。利休さんってホント凄い。



でも、私的には茶室という、特別な人しか、特別な時にしか、のものではなく

日常の中の、暮らしの中の、普通に存在する和室を

誰もが自分らしく暮らしに取り入れれることができるという提案をしたいのです。



それが茶室的なものでもいいし、

リビングに付属するコーナー的なものでもいいし、

本格的でもいいし、

なんちゃってでもいいし、

誰もが自分らしく和室の要素を持つ空間で日本の豊さを楽しんでもらいたい。

そんな願いを込めてこのプロジェクトは始まりました。




何度でも言いますが、日本の建築技術と素材の作り方使い方は、世界に誇れます。

この目でこれまで30ヵ国を見てきましたが本気でそう思っています。

今、優れた技術を継承しようと若い人たちが出てきてる。頑張っている。それを応援する気運もあって、うれしく頼もしい。のですが、

これまで技術や生産を担ってきた人が、刻々と生業を閉じていく。

現実仕事の中でそれを見聞きすることがますます増えていて、

焦るのです。



目指すムーブメントのスピードに対して、絶えるスピードが早すぎて、継承、間に合うかな、、、、、

と焦ってしまうのです。



どっちでもいいものなら途絶えるのをそっと見つめておきますが、

どっちでもよくないのです。

是非ともなくならないでほしいのです。

できれば特別なものにならない程度に残っていってほしいのです。



畳一枚からでも

襖一枚からでも

板一枚からでも

どなたさまの暮らしにも取り入れることができます。

提案が必要な方はどうぞMorizo-まで。いくらでも提案します。

あなたの暮らしに合う和室で、あなたにも日本文化の応援ができます。

そんなことを思いながら、器のいろんなバリエーションを考え始めています。

二畳、三畳、四畳半、六畳、十畳、、、、

いろんな素材、いろんなデザイン、無限に考えれちゃう。
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by morizo-archi | 2018-04-23 23:58 | 器PROJECT | Comments(0)

職人車座トーク

2017.11.23 四天王寺 本坊客殿
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上町台地の歴史と未来創造シンポジウム・・・・なんてえらく大そうな企画に参加しました。二日間のプログラムは盛沢山すぎてなんだかもうよくわかりません。
とにかく上町台地や社寺をテーマに歴史や文化や産業から未来を見る!?という、壮大な企画だったのです。

初日は、文化や技術・産業という切り口で器プロジェクトも「職人車座トーク」に参加。翌日のシンポジウムにその報告を持っていくという大役をおおせつかり。
職人車座トークでは主に木造伝統建築に携わる12名の職人さんの現状や思いを聞いて、来場者さんからも意見をもらう参加型企画でした。

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当日直前ミーティングで初顔合わせとなるパネリストの皆様。どなたもやる気に満ちた個性的なつわものデス。
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その間、会場では着々と準備が進められます。
パネリストとスタッフだけで20名を超える贅沢な構成。
気合を入れて準備をした反面、こんなニッチな企画にどれだけの方が足を運んでくださるか心配でした。

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ふたを開けると、学生さんや一般の方を含め業界の人なども沢山の方にお越しいただき、いよいよスタート。
まずは和室を組み立てるデモストレーションです。今回は木工:前田 秀幸、表具:中野 泰仁、中野 智佳子、畳:大江 俊幸の4人のメンバーで挑みます。

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金物を使わず組み上る「器」(三畳の和室)はまさに木造の伝統技術を取り入れたもの。
人前で組み立てるのは初めてでメンバーはドキドキ。組み上がるまではゆらゆらして見てる皆さんもハラハラ。
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使われてる材やデザインの工夫、作り手の思いなどの解説をしながら15分ほどで無事に組み上がりました。
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組み上がった和室の手漉き和紙襖にイメージ映像を映し、来場者の方に職人さんたちの仕事ぶりを想像して頂きます。
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木造建築が出来上がるまでには沢山の職人がかかわっていることを映像制作の大橋了久さんに、ビジュアル化して頂きました。今回お招きしたパネリストは12名。林業、製材、大工、断熱、木工、畳など、そのほんの一部の業種の方々です。
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そしていよいよトークタイム。普段人前でしゃべることのあまりない職人さんたちも多く、緊張している様子がうかがえます。
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トップバッターは中神木材 山守 中井章太さん
朝は林業、昼は議会と幅広い視点を持った山守さん。先代から引き継がれてきた林業を守るため、未来に向けて人を繋ぐ様々な取り組みをしています。山に行くといつも笑顔で迎えてくれる中井さん。こんな林業家が存在することがとっても嬉しいです。
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すこし緊張気味の坂本商店 銘木店 坂本哲郎さん
吉野のイケメン若手、家業製材所の三代目です。山にいつか恩を返せるようにいい仕事をしていきたいと、初々しく語ってくれました。自然の中で育つとこんなに素直ないい子になるのかと思ってしまうほど好青年。吉野の未来が明るく見えます。
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なんと、鉞を持ってきてしまった 喜三郎 大工 沖本雅章さん
人前で喋るのは初めてと、小学生さながら、手刻み大工に至った20年間を作文にして読み上げました。大好きな木と大工の仕事に対する真っすぐな気持ちが、たどたどしく伝わり聴衆を引き付けます。これはもしや作戦か!?と思えるほど会場が引き込まれます。
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美容師から心機一転大工を目指す株式会社山本博工務店 山田晋也さん
農業や暮らしなどサスティナブル的なことに関心を持ち始めて、自分の家を自分で建てたいという安易な理由から大工をかじり始めたというニュータイプ!? 携わるうちにその奥深さに魅了されていたところ、今回の企画でもいろんな刺激を受けて、もっと大工を頑張りたくなった。と、嬉しい言葉を聞かせて頂きました。
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元気いっぱい、超前向きな 有限会社ケイジー断熱 断熱ソムリエ 古川和幸さん
日本で断熱が普及し始めたのは70年代のオイルショックがきっかけ。2020年には住宅の断熱性能が義務化され、怠っている建物は価値が下る可能性がある。という話など私達にも身近で具体的な話で断熱を語って頂きました。古川さんが高性能断熱を扱う反面、茅葺を残す活動にも参加する訳は、数値ではなく豊かな暮らしの本質を目指しているからとわかりました。
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愛媛県に移住準備中の 身の丈建築工房 大工・断熱職人 都谷大輔さん
大工をしていた都谷さんが断熱工事も手掛けるようになったのは、お父さんが家の中でヒートショックで亡くなられたのがきっかけだった。地震で倒壊した家の修復に携わったときにも断熱不足による柱の腐食など不具合を多数見た。穏やかな話し方の中に強い意志が感じられる職人さんです。身の丈工房という社名や地方移住への思いももっと聞きたい「気になる」方ですね。
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当日に備えてMorizo-事務所を訪問してくださった 有限会社川口商店 卸問屋 川口洋さん
間もなく創業100年の襖・表具材料卸問屋三代目。時代の流れで減って行く和室、使い手の顔が見えないモノづくりを何とかして生業を続けていきたい。そう思って始めたユーザーへの商品説明や工事の請負からいろんなものが見えてきたと言います。自分の扱う「襖材」を愛してやまない川口さんの今後の仕事にも注目したいです。
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畳が好きすぎるベテラン職人 有限会社あわとく 畳職人 徳千代 泉さん
こだわりいっぱいで好奇心旺盛な徳千代さん。長年扱ってきたイ草の品評会に三年前から通い始め、産地でイ草の刈り取り作業や製織体験をして改めて農家さんの思いを知ったといいます。これをちゃんとした価格でちゃんと使い手に届けるのが今の自分の務めだと語る徳千代さん。産地と使い手をつなぐのは流通やデザインばかりではなく、職人さんまでも関わる事例がここにもありました。
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今年職業訓練校を卒業したばかりの一年生 株式会社未来工房  吉田祐子さん
自分でものを作れるようになりたいと、ものづくりのせかいに飛び込みました。まだ駆け出して何もわからないけど、、、、。消費者がもう少し、価格ではなくものの良さを基準に買い物をすると、ものづくり業界がよくなるのはずと語ってくれました。自分も含め、作り手と消費者の両方の目線を備えることが大切だなと思いました。この日に向けて始めて杉で折敷を作った吉田さん。苦戦するも頑張った甲斐あり素敵な作品ができました。
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社寺建築のホープ 株式会社鳥羽瀬社寺建築  鳥羽瀬史如
6年間関東で宮大工の修業をして4年前に大阪に帰ってきた鳥羽瀬さん。現在は創業者のお父さんのもと設計から構造計算、施工まで堂宮大工の棟梁目指して頑張っています。伝統技術や社寺建築には耐震や修繕可能な木造ならではの良いところがたくさん詰まっていると語ります。緊張しながらも伝統建築の良さを胸を張って語る若手職人さんに感銘を受けます。こういった人がいる限り、機械化が進んでも手仕事でしかだせない温かみある建築が残っていくと思います。
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なかなかの濃いキャラクターの 株式会社久宝金属製作所 古川多夢さん
自社ブランドの製品を企画、開発、製造、販売、アフターまで行う珍しい町工場の三代目社長。ものづくりは暮らしを豊かにするための手段と語る多夢さんは作る過程や使う人の気持ちを大切にしていると言います。今ないもの、他社にないものを企画開発して提供する楽しさを、職人とは違ったものづくりの視点で語って頂きました。
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さて、最後は問題児?いや先を行く  木工家・各具デザイナー 賀来寿史さん
木工職人に始まり、デザイン、モデラー、クリエーターや工房を繋ぐ企画、ワークショップ活動に至るまで、木工のことならなんでもござれのこの方。一歩先行く視点でこの企画にほんの少しアクセントを添えてほしくてお招きしました。が、、、、「職人の域に達していない奴は職工という。自分で考えて作って納めることができるようになって初めて職人と呼べる」などなど、この鋭い突っ込みが刺激的過ぎて。。。。

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翌日のフォーラムで全体の座長を務める   京都大学名誉教授、京都美術工芸大学教授 高田光雄先生
職人さんたちの話を聞いて、素晴らしいと絶賛。大阪には昔から素晴らしい建築文化やシステムがあったこと、それがいかに合理的で理にかなっていたかというお話を頂きました。歴史として語られてこなかった大阪の約1000年間にも、暮らしや技術が引き継がれていたと語られました。


二時間目はパネリストも参加者さんも半分ずつに分かれて、車座トーク。
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職人さんに興味のある学生さんや社会人、自分もものづくりに携わっているという方など多種多彩な車座。パネリストの話を聞いて感じたことなど意見を頂きましたを交換しました。
Bグループでは、発言の際「職人」と言いかけて慌てて「職工」と言い直す方が続出。一時間目の刺激がすっかりトラウマになっています。
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パネリスト同士も、林業家と断熱ソムリエが何やら意見交換。同じ物件に携わっても現場では決して会うタイミングがない業種がこの企画では言葉を交わします。
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鉞を持ってきちゃった大工さんに家を建ててもらったというお施主さんも参加されてアットホームな空気も流れるAグループ。こういう関係が理想だな〜と嬉しくなります。
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再度集合して各グループで出た意見をまとめる最後の総括タイム。翌日のフォーラムに持っていくとりまとめを行います。まとめきれないほどの沢山の意見やアイディアが出たのですが、企画上のミッションにより何とか頑張ってまとめにかかる進行役。それを遮るあの問題児。いえ、先行く人。。。。

頑張る職人さんに「スポットライト」を!という言葉が引き金になり、押してはいけないボタンを押してしまったようで紛糾。総括タイムが終わらない、終われない。反論するもさらにエキサイト☆
そのバトルをドン引きで眺めている人、あっけにとられている人、これが一番面白いとにやにや笑っている人、、、、

個人的には刺激強めのアクセントにはなって、定型通り賢く終わるより良かったとは思うのですが、もうすっかり「スポットライト」がトラウマです。アマ噛みでよかったのにマジ噛みやん。未だ傷口が痛夢、、、、いつかリベンジしたろ。



さて、気を取り直して、交流タイム&器体験。
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興味がわいた人や話し足りなかった人同士名刺交換やフリートークを楽しんで頂き、和室に入りたい方は順次「器体験」を。あっという間に時間は過ぎましたが、今後もご縁が繋がるきっかけを各自作って頂けたかと思います。
ここで、この日のプログラムは無事(?)終了。皆様お疲れ様でございました。

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もうすっかり日も暮れていますが、器メンバーの役目はまだまだ終わりません。
翌日の企画に向けて重要文化財の五智光院に「器」を移設!
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本日二度目の組立作業。襖の向きや設えを変えて設営します。
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環境が変わるとこんなにもイメージが変わるのかというほど様変わりする「器」
荘厳な場所に設置させていただいて別嬪さんに見えますね?
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翌日夕方からの講談+クラッシック講演には150名を超える来場者の方に見て頂きました。
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大阪や上町台地を舞台にした創作講談とそれをイメージしたテレマンアンサンブルの組み合わせはなかなか見ることができない貴重な音楽絵巻。ステキでした。


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さてさて、今回もいろいろ盛りだくさんな企画でクタクタになった二日間。2日目の昼間のシンポジウムでも、改めて器プロジェクトのことや今の自分を見直すいい学びがありました。
この続きは、そのうちまた。

職人車座トークに登壇していただいた12名のパネリストの皆様、ご参加いただいた来場者の皆様、企画に携わっていただいた皆様、ほんとにありがとうございました。
これをご縁にまたお会いしたり、切磋琢磨したり、できれば幸いです。この度はありがとうございました。

2017.11.23
Morizo-内田





by morizo-archi | 2017-11-26 15:50 | 器PROJECT | Comments(0)

器プロジェクト 世界対応!?

少し前ですが、、、
Morizo-ホームページに、器プロジェクトの英語ページを追加しました。
特にSEO対策はしていません。
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先月行った欧州調査には英語版冊子を持参し会う方会う方に手渡し。
なんてローテクな発信スタイル。
メディアだけだとどうもちゃんと伝えられる気がしなくて、、、、
お会いしてから関心を持った方にもて頂いた方に、伝えきれなかったところを見てもらえるツールとしてHPやブログをごく緩く発信しています。
そんなゆっくりペースではこのプロジェクトの目標達成に間に合わない!?という気もしますが、できる範囲で出来ること、今後も頑張っていきたいと思います。


by morizo-archi | 2017-11-04 10:38 | 器PROJECT | Comments(0)

器プロジェクトメンバーの挑戦

今回の内田の勝手にMVPは未来工房吉田さん。
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今年の春に入った新人木工スタッフさんです。冷静で、気が利き、機動力がある、素晴らしい働きでした。ついていきたくなるほどです。
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そしてその社長、前田さん。今回前田さんデザインの展示台はトチやヤクスギなど天然無垢の天板とガス管を組み合わせたもの。照明も一緒にデザインされました。
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なぜか和室にも合い、作家さんの器たちも映えます。

そして、こちらも新作、戸夢窓屋 和田さんのステンドグラスのランプたち。
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これもまた、和室に違和感なく、いい感じなのです。硝子の優しい光が館内に穏やかな雰囲気を作ります。畳にも映えるステンドグラスってなかなかないと思います。

さらに、紙戸屋中野表具店もこの度作った和紙の行灯。
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伊勢型紙で染め抜いた和紙の柄がほのかに浮かび上がる上品な行灯。暗い館内のアプローチの明かりを担当していただきました。
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そしてこれは未来工房と中野表具店のコラボ作品。細かい寸法まで希望通りのオーダー家具に、紙丁番を使ってコンパクトに全開する襖の扉をつけたもの。
器プロジェクトのメンバーがそれぞれの技術を持ち寄ってこれまでにない商品が作られていきます。

もちろん、大江畳店も負けていません。
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商品開発したての畳スツール「CHOCOTTO」。いろいろな座面デザインが勢ぞろい。
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足の痛いお客様にも気軽に和室に入っていただけるようにあちこちで活躍しました。



で、唯一ものを作らないMorizo-は器プロジェクトの3畳和室「器」の模型を展示させていただきました。
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いろいろに可変可能な和室の特徴を最大限に活かそうと、工夫を凝らしています。襖や障子、天井までをあけたり閉じたりできます。
今回はあえて閉じるバージョン+映像という設えを提案しました。
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2日で約100名のお客様にひたすら器プロジェクトやメンバーの仕事、素材の良さを喉がかれるほど説明し続けました。せめて私ができることです。
初めてお会いした方、器プロジェクトに何度もお運びいただいてる方達に、何を伝え、何に関心を持ってくださっているのかをくみ取り、その時できることをやっていく、繋いでいく。毎回必ず何かを得ているように思います。
頂いたチャンスを大切に、ご縁が広がっていけるように、これからも頑張ります。
写真・大江俊幸
文・内田利惠子

by morizo-archi | 2017-06-03 18:39 | 器PROJECT | Comments(0)

器プロジェクト@大和郡山城

「器×器」
初めての試み、出会い、再会、発見、いっぱいありました。
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発見での一番は、器の活躍。
障子に映像作家の大橋了久さんが奈良らしい、大和郡山らしいイメージ映像を映し出してくれました。これには想像以上の効果が。
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器(三畳和室)に入ると、映像が思いのほかクリアで壁一面に映り込み、なんとも言えない感じで楽しむことができたのです。特殊な加工はしていません。ごく普通の障子なのです。とっくに誰かがやっているとは思いますが、私には障子の新しい使い方を発見した感覚でした。
素材をできるだけよ~く見てもらいたくてデザインを最小限にしたことが偶然にも功を奏しました。まるで屋外にいるよう。異空間で素敵。と来場者さんからはうれしい感想が。何度も器企画に来てくださっている方からは、同じ和室ですか?と意外性に驚かれる声が。やってる自分たちも意外な効果に驚きました。
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「器×器」とは、ちんゆいに出店している工芸作家さんたちの器31点の中からお好きな器を選んで、器プロジェクトの和室でお茶と空間を楽しんでいただく企画でした。なので「器×器」。作家さんの器を並べている棚は、器プロジェクトのメンバー木工所 未来工房の新商品です。前田さんのデザインを新人職人の吉田さんが仕上げました。
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床の間では、池田 匡志さんの伝統ある奈良うちわと、器プロジェクトメンバー表具師の中野智佳子さんのスタイリッシュな掛け軸のコラボです。工芸の極みという感じの透かし彫りうちわが斬新なデザインの掛け軸と相まってとってもかっこよく床の間を飾りました。
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もう一つの床の間では、奈良吹きガラス:川北 成彦 × 書:くず上 ともこ × ろうけつ染め:中井 由希子 × 大和郡山:金魚 × 器プロジェクトのコラボ。
盛りだくさんで豪華な取り合わせで、大和郡山という地域性も大切なコンセプトになっています。
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昨年の夏に、主催者の堀部さんからお話を受けて、構想、企画、調整、制作と準備を進めてきました。これまでの器プロジェクトメンバーだけではできなかった「ここならでは」の表現を目指して趣向を凝らしました。屋外の賑わいと対照的に、暗さと静けさの中でじんわり質の良さを感じてもらいたい。そう思って、午前中はご予約様のみの入場制限もかけさせて戴いました。沢山の工芸家さんたちとのコラボレーションが叶い、いろいろな発見もありました。ほんとに貴重な経験です。

2日間でおそらく100名くらいの方に三畳の器体験をしていただいたかと思います。相変わらず当日は必死に廻しているので会場の様子を撮影することができず、ウエブでお伝えできることはわずかですが、無事終了し皆様に楽しんでいただけたことをここにご報告します。

「ちんゆいそだてぐさ」とは質の高い工芸家たちの発表の場。安くてそこそこいいものが溢れている現代に、あたらためて技術ある職人クリエーターの作品を一同に見ることができる素晴らしいフェアだと思います。生業として工芸という立ち位置でものづくりを続ける姿がここにありました。日本らしい繊細で美しい作品。丁寧に作られたもの達。その作り手と、それを求める人たちが、いろんなことを感じ、思い、楽しんだ2日間。そこに今回こうして参加できたことに感謝いたします。

新作制作から準備、片付けまで頑張った器メンバー、当日呈茶を担当してくれた助っ人の皆様、ほんとにお疲れさまでした。機会を頂けたこと、感謝の一言に尽きます。今回の経験を活かしてまた次のステップに進みたいと思います。この度はありがとうございました。
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2017.05 器プロジェクト 内田利惠子



by morizo-archi | 2017-05-26 07:48 | 器PROJECT | Comments(0)

器プロジェクト@ハルカス

もうかれこれ1ヶ月前です。

「器プロジェクト×縁活」あべのハルカス。

二日間、いろいろなプログラムで沢山の方にお越しいただきました。

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2017年1月27日あべのハルカス閉店後、器メンバー集結。
百貨店の裏側はこんなことになっているのか!?初めてのお使いのようにとてもそわそわしましたが、
大きなエレベーターでスタッフの方にも助けていただき、順調に設置完了。
吹き抜け7階の森の広場です。
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28日(土)
一日目は蓄音機のお話や音色を楽しんでいただきました。
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なんと3台の蓄音機をお持ちいただき、いろいろなジャンルの音楽を聴かせていただきました。
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全4回で掛ける曲の5倍のレコードを持参し、お越しになった方の好みを察して選曲を瞬時に行う。野村さんはまるでプロのDJのようです。
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ステンドグラス工房の戸夢窓屋さんからは、和田さんの愛弟子山下君が助っ人に来てくれ、早々に蓄音機の操作をマスターしてしまいました。
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この度、和室に似合うポータブルモデルを購入したとのことで、
お時間許す方には「器」の中で蓄音機を聞く贅沢な時間を過ごしていただけました。
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NHKさんも取材に来られ、もふもふのマイクで蓄音機の音色をキャッチ。
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最終回ではソムリエで、ダル・ポンピエーレのオーナー 森田行さんが、器プロジェクトにぴったりのワインをご用意くださり

「蓄音機とワインの夕べ」は満員となりました。


29日(日)
二日目は森の広場と縁活スペースを両方使って書と表具のワークショップを行いました。
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気軽に参加できる「己書」(おのれしょ)の副総師範 西尾 志乃佳先生の指導の下、皆さん一生懸命書いています。
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納得いく字が書けたら、10倍の差がある二枚の畳と着物を張り込んだデザイン襖の特設畳コーナーで清書。
久しぶりの畳に座り、居住まいを正して、したためます。
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清書が出来上がると次はミニ襖パネルに張り込みます。
沢山の色や紙質の和紙パネル。お好きな物をお選びいただきました。
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本来は見えないところに使う「くいさき」という表具の技法をデザインとして、今回は見せて使います。
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この日は天理の表具師、庄原さんも助っ人に来てくださり、
器メンバー表具師中野泰仁さんとともに参加者さんに表具の仕事を紹介しました。
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朝から受け付けのスタンバイをするのは泰仁さんの奥様、さっちゃん。
今回も沢山の方にご協力頂き、子供から大人まで沢山の参加者さんに対応することができました。
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そして、器といえば、前日の夜に17階に移動設置していました。
金屏風と黒のデザイン畳を加えて、1日目とは様変わりのしつらえです。
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二日間の最後のプログラム、17階の開放的な空間で「器」をバックに雅楽の演奏をしていただきました。

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プロの篳篥奏者 深親亮介さんと、京都女子大学雅楽部の皆さん。来場者は延べ約200人を数えます。
雅楽の解説を楽しく交えながら、来場者の心を掴む深親先生。後世にこの文化を伝え続けたいと、いろいろの挑戦をされています。
現代の人にも関心を持ってもらうためにできることはまだまだある。その思いは器プロジェクトにも通じるものがあります。
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二公演目では、深親先生がピアノとともに篳篥でポップスを奏で、
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表具師且つデザイナー、我らが器プロジェクトの中野智佳子さんが主幹で篳篥を披露。
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私たちも僭越ながら器プロジェクトのメンバー紹介や、自分たちの試み、
思いなどお越しになった皆さんにお伝えする機会を頂きました。
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本物の素材で作られた「器」は様々な場所でそこの空気感に合わせて装いを変えることができる小さな和室です。
今回も沢山の方の目に触れ良さを感じていただくことができたように思います。


あべのハルカス。三年半前のオープンと同時に誕生した「縁活」という百貨店の新たな部門。
毎月それはそれはたくさんの活動を支援しています。
今回私たちもご縁を頂きこのような素敵な場所で思いを発信させていただくことができました。
思い起こせば四天王寺での企画にお越しいただいてからお声掛けを頂き、
企画を練り野村さんのスタジオに縁活のこのお二方と伺った3か月前。
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百貨店さんとの調整やスペース確保、運営のサポートまで本当にお世話になりました。
また、縁活のスペースを飛び出し、高層ビルのターミナル的な場所で開催させていただけたことは奇跡だったようにも思います。
本当に沢山の方にご支援ご協力いただき今回の企画は叶いました。ここに感謝しお礼申し上げます。

縁活のサポーターさんがこの企画のレポートまで書いてくださいました。

http://csr-reporter.net/?p=1926


そして、お越しいただいた皆様にも本当にありがとうございました。
ももうしばらく、器プロジェクトの挑戦は続きます。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。


by morizo-archi | 2017-02-22 02:45 | 器PROJECT | Comments(0)

「器プロジェクト×縁活」あべのハルカス

篳篥(ひちりき)って知っていますか?

雅楽の楽器の一つです。今週末の器プロジェクト企画で雅楽の演奏をして頂くことになりました。
プロジェクトメンバーの智佳子さんが習っている先生、篳篥奏者「深親 亮介」さんの体験教室にお邪魔してきました。
初めてまじかで見る篳篥はなんとも素朴な。といったら怒られるかもしれませんが、シンプルな楽器なのです。
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簡単に言うと竹でできた縦笛なのですが、吹く部分の廬舌(ろぜつ)という笛の先っちょは自分で作るのです。勿論出来てるものも売っているのですが、今日はその先っちょ(リード)作りの練習の日でした。初めてまじまじ見る篳篥。いきなり楽器の一部作りから体験。そして吹かせて頂くという経験まで。なかなか濃厚なひと時でした。

リードは葦(あし)で作りますが、今日はその開き具合の調整器具「責目」(せめ)を作らせていただきました。責目は籐を削って、曲げて、縛って出来上がり。もいたってシンプルなのですが、この具合が音色を左右するとても大切な部材なのです。
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作り方を丁寧に解説。
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手本を見せて
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見本を作って
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コツを伝える。
とても濃厚な篳篥教室です。
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必死にメモを取る弟子。

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試しに吹いてみる弟子。
週末のハルカス公演に向けて特訓です。


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初めて知る雅楽器。いとも軽々と音を奏でる深親先生は気持ちよさそうですが、初めて吹く私は音を出すのが精一杯。ちょっと吹くとじんわり汗が出るので、意外と体力勝負の楽器なのかもしれません。
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滑らかな日本楽器独特の起伏ある音色。それが、こんな有機物から出せるのです。すごいです。いい体験をさせていただきました。
ご興味ある方は体験レッスンも受けれるのでぜひ挑戦してみてください☆

さて、週末のご案内です。
器(三畳の和室)をバックステージに15名が雅楽を奏でます。
伝統的な奉納曲から、洋楽ポップスまで2公演。是非お運びください♡


「"雅楽"と"篳篥(ひちりき)でポップス"演奏会」

月 日:2017年 1月 29日(日)

時 間:16:00〜16:30(雅楽)/17:00〜17:30(雅楽+ポップス)

 *器展示は18:00まで

場 所:あべのハルカス 17F ホール

天王寺駅直結

参加費:無料


by morizo-archi | 2017-01-27 00:30 | 器PROJECT | Comments(0)

■器プロジェクト■ 

「器プロジェクト×縁活」あべのハルカス

【蓄音機とワインの夕べ】

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蓄音機で音楽を聞いたことありますか?

1曲3、4分程度の世界。

私は野村さんに出会って初めてその世界を知りました。

その感動を文字では伝えきれないのが残念ですが、少しだけ書きます。

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録音することを「吹き込む」といいますが、その昔文字通りラッパ状のホーンに向かって音を吹き込んでその振動を円盤状の鉱物に刻み付けたのがレコードの元になっているそうです。

その円盤を手動で回転させてサボテンの棘を削った針をのせて振動音をラッパを通して拡大する。吹き込んだ時のことを逆にすると、その当時のままの音を聞くことができるのです。そのローテクな方法でこんなにたくさんの音色が再現できるなんて感動です。

なんとこのSPレコードの寿命は100回程。ハルカスでは4回に分けて色々なジャンルの音楽を楽しんで頂きます。しかも3台の蓄音機を会場に持込み、音色の違いも楽しんで頂けます。そのうちの1台はなんとこの話が決まってから、より「器」に似合う場づくりをと、ポータブル蓄音機を購入して頂いたとか。

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野村さんのすごいところは、好奇心と行動力。そしてサービス精神。ご自宅へ伺った時には惜しげなく沢山のレコードを聞かせて頂きました。とても素敵な空間で、お酒も入り、なんとも言い難い時間を過ごさせていただきました。さらに、ビクターのマスコット犬ニッパー君の話や、エジソンやシャンピニオンの話、日本のレコードの歴史から地方の民謡記録の話まで、実に奥深い知識で私たちを魅了するのです。

資料も沢山ありました。昔の人が親戚一同正装で集まりレコードを聴く記念写真を見て、この贅沢さを改めて感じたのです。


いろいろお話を聞くうちに、野村さんがなぜ惜しげもなく、こんなに貴重な私物を披露して下さるのかがわかってきました。かつての人の涙ぐましい努力や技術を知ってもらいたい。この素晴らしい音や空気感を感じてほしい。きっとそう願ってやまないから。100回しか聞けない貴重な音だからこそ伝えられることもあると思います。限りある資源を大切に思いを引き継ぐ。私たち器プロジェクトの思いにも重なります。


いろいろなお話や素敵な音楽を聴く間、沢山の思いが頭を巡ります。

そんな体験を皆さんにも味わって頂きたい。今週末ハルカスでお待ちしています。



場 所:あべのハルカス近鉄本店タワー館 7階「森の広場」 *天王寺駅直結

月 日:2017 1 28日(土)

時 間:10001700 *器展示は閉店(2000)まで

1回目:10301115

2回目:12301315

3回目:14001445

4回目:16001700  *ワイン1杯付き

募集人数: 20 名 *募集人数に達し次第〆切

*未成年不可

参加費:ワインの回(4回目)のみ有料 500

*ワイン1杯付き

*用意したワインに余裕があれば、当日参加も可能です。お申込み

http://utsuwa-project.com/eventcontact_harukas.html

協力:野村 誠(関西蓄音機倶楽部 代表)

https://www.facebook.com/関西蓄音機倶楽部-517195038296197/

協力:森田 行(ソムリエ、ダル・ポンピエーレ  オーナー)

http://www.piano-piano.co.jp/pompiere/home.html


by morizo-archi | 2017-01-24 15:45 | 器PROJECT | Comments(0)

HP器プロジェクトのページを更新しました。

HPを更新しました。
器プロジェクトメンバー紹介、といっても自己紹介です。
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仕事のことなど少し書かせていただきました。写真は中野智佳子さんに表具をして頂いた軸や、淺田ゆみさんの撮影して頂いたものです。

器プロジェクト2015年12月のプレスタートから間もなく一年が経ちます。メンバーの仕事を改めて取材して少しずつ紹介ページを増やしていました。やっとフルメンバー6名のページが揃いました。「器プロジェクト」これまでの発信報告のページもご覧いただけます。

by morizo-archi | 2016-10-28 19:47 | 器PROJECT | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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