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カテゴリ:欧州デザインレポート(日本比較含む)( 21 )

工芸美術館

Kunstgewerbe Museum

ドイツの現代工芸が見たくて来てみた。
間違えて行った隣の絵画美術館でだいぶ体力を消耗した後に来ただけあって4層じっくり見る時間も気力もなかったので、
中世のゾーンはさらりと流して、、、、、
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来ました現代。と思ったら現在ではなく近代。1900年頃のものまで。
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でも楽しい。
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生産絶頂期の弾けるデザインが満載。
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今でも使われつ続けてる名作もいっぱい生まれた。
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今見ても斬新なデザイン。ハニカムダンボール☆
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買い物カート!?
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流石ドイツ。
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これまたドイツっぽい。バウハウスっぽい。

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これはベルントさんが絶賛中の椅子か!?
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ロングセラー過ぎるこれ、これ。
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こんなのもあったと思いきや、
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無印!?2008年☆

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おなじみマイセンがありまして、

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このデジタルっぽい磁器の亀。
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なるほど、ほんとにデジタル。でも半分。
3Dプリンターで型を作った後は従来の手工業。
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こんな伝統的な釉薬から、
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ポップな色とデザインまで。
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中世のデザインも今見て素敵だし、
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新しいデザインに弾けた時代のも素敵。


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そしてアートとはまた違う積み重ねてきた技術の重みを感じる。
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今日の一押しドイツ。
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出ました。四角。
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部材がいちいちデカイ。
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天板5センチ。流石に練り付け。
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これまた現代っぽくて工芸らしい。練り付けがしたくてたまらなかったのかな?
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そして金物がいちいちドイツっぽい。ぶ厚い。

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中世のこんなイデタチの家具にして日本との共通点を見出してしまった。
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何10ヵ所にも仕掛けがあるカラクリ箪笥。開けても開けても隠れてる収納箱
工夫を凝らした和箪笥を思い出した。
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こんな技術を発揮する場は修復以外にないかもしれないけど、確かにあった木工技術。
機械化の良さもありがたいけど、この技術が消えるのも惜しい。



by morizo-archi | 2019-09-07 08:18 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

ベルリンのユニテ

ユニテ@Berlin
コルビュジェ。

今日は西ベルリン探訪。
昨日イタリア人設計士アロハンドロと再会。

建築の話をお互い母国語じゃないドイツ語で強引にして触発され、前から行きたかったユニテに行ってみた。

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流石の存在感。

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20年前フランスで見たのを思い出す。この廊下の低さ。

簡素さ。維持メンテの行き届き。

このデザイン反して家の中はきっと各自の個性が溢れた空間を思い思いに作っているはず。と勝手に想像する。


決して贅沢じゃない60年以上前の集合住宅で、今も沢山の人が豊かに暮らしてる感じ。

住人の人たちはみな穏やかで、カメラを持った完全に部外者の私に、眺めを見るなら9階の廊下の突き当りを左に、とにっこり。

心が満たされている人の笑顔。

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その9階からの眺めが抜群。真下にはお金持ちそうな大きな家が森の中に点在してるよう。

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東にベルリンの中心部。結構遠いな。

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西にGrunewaldの森。これがあのGrunewaldか。でかいな。

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すぐ下にはオリンピックスタジアムが。知らなかった。



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戦後まもなくに計画され建てられた当時はきっと最新の建築だっただろうユニテ。

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軽やかなピロティ―とカラフルな外壁がなるほどコルビュジェ。

でも一番感心するのはこの行き届いた維持管理。庭から駐車場からホールから何から何まできれいに保たれている。ほんとにベルリン?って思うほど。

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建設当初のコルビュジェの思いはしっかりと住み手に伝わり継承されているのがすごい。
管理組合がしっかりしているのか、財団のおかげか、少人数の建築ツアーは常時申込めるようで、住人側の受け入れ態勢も出来上がってるのかもしれない。
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ホールには建築当時の資料や写真が展示されてる。

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住戸の空きも少なそうで。

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住戸名板がこれまたかっこいい。

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きっと住んでいる人は自分の住まいを誇りに思えるはず。すばらしい。



by morizo-archi | 2019-08-13 08:44 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

王立図書館の静かな豊かさ

デンマーク王立図書館
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前回来た時は川の向こうから眺めただけだった。
このいかつい外観に反して内部は豊かな静けさが漂う。
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もうカメラの垂直水平をどこに合していいのかわからない。
タテもヨコも斜めってる。
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2か月前に来た時にまだ開通してなかった流線形の自転車専用道に往来が見える。
デンマークは仕事が早い。

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図書館の外では公共の?ビートチェア?でまったりしてる市民?
ゆっくり時間が流れてる。
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斜めってる新館と真っすぐ動じない旧館が道路をまたいでドッキングしている。

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その通路がたまらない。
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この光の感じ。たまらない。
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こんな奥まで観光客でも入れてくれる寛大さ。


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裏手も抜け目なくかっこいい。
廊下や階段のPCコンクリート精度が良すぎてたまらない。
硝子外壁の寒さに備るヒーター迄かっこよくてたまらない。
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一番ぐっと来たのは、
公共のスペースでも、シミになってでも、本物の革を使っちゃうところ。
が、たまらなくかっこいいと思った。

by morizo-archi | 2019-07-19 22:46 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

デンマーク建築センターの展示に目が○

Dansk Arkitektur Center

2度目のデンマークでまたまた刺激を受ける。
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 世界中で計画や建築中のプロジェクトの展示が圧巻。
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模型の作り込みはもちろんすごいけど、計画の経過を垣間見れる検討量。
模型の表現や展示の仕方も、何よりデザインの発想が凄い。
ホントにできるの?SFさながらの未来的なものも沢山。
これはデンマーク人の建築によるものなのか?デンマークの設計事務所のしごとを集めたものなのか?
テキストは読めないけど、お持ち帰り自由の立派な計画概要シートも流石。
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川沿いにはデンマークと言えば家具ということで有名なイスでくつろげるスペースも。
心の広さをまたまた感じるデンマーク。
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ゆとりある空間構成とロケーション。
昨年出来たての建築専門センターが街の中心部にこのサイズであるのもすごい。
きっとこれからもどんどん面白い展示やプログラムが行われるはず。

デンマーク人のセンスの良さは身近にいいデザインやいい空間が溢れてるから
そこで育ったらみんなセンスが良くなってしまうしか仕方がないということかな?
これから建築を学ぶならデンマークがいいと思う。
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by morizo-archi | 2019-07-19 20:28 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

ベルリン探検01

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観光地より住宅地の方が楽しくて普段なかなか足が向かないけど、
わざわざ遠くから見に来る人が沢山いるだけあって観光地にはもちろん魅力がいっぱい。
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長屋の冠木門のような入口から入ったら外の雑踏から一変。
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奥へ奥へと展開する緑たっぷりの中庭に面した素敵なショップ。
質のいいものが集まるモールのよう。
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オーダーが出来そうな本気ベルト専門店の工房&ショップ。
オーガニックムード満載の竹とフェルトのセレクトショップ。
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おしゃれな美容室やオーダーメードの靴やさん、
歴史ある高級時計店に、カフェやギャラリーもある。


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少し歩くと解体現場?
いつも工事現場が気になって仕方がないけど、解体現場も漏れなく気になる。
ベルリンど真ん中の位置にしてこのサイズの解体。
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しかも建物はかなり古そう。
きっと調べたら何か歴史があると思うけど。
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観光客も行き交う結構な通りに大きくはみ出す仮囲い。
日本なら占有許可こんなに取れないんじゃないかというほど道路を占有してる。
ニコに聞いたら昔この建物の中で働いていたことがあったって。
当時は映画館やバーやクラブがあってすごく面白いところだったみたい。
もともとは博物館?病院?って言ったっけ?
所有者は潰して新築で建てたかったみたいだけど市民の反対があって
結局は一部外観を残して後側に立てる感じ。工事が難航するバージョン。
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中を覗くと大きな基礎工事がされている。まだまだかかりそうなだ。
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すでに工事は数年前から始まってるらしいけど、この一等地にしてこのゆっくり感。
職人不足のせいか、計画が上手く進んでないせいか、日本の首都だときっとあり得ないスローペース。
それもまたベルリンの現実。
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ミッテの真ん中でも堂々タワークレーン。これこそベルリンの景色と思えてくる。

もう少しぶらぶら。
渡欧1年前の下見でベルリンに来た時にグッチに連れて来てもらったおしゃれゾーンをうろつく。
覚えるあるところ、無いところ、観光地になってるところ、ひっそりしたところ、いずれも面白い。
今日はお目当てのギャラリーが見つけれなかったけど、この界隈また来よう。

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そして結構遠くからでもてっぺんがキラキラ主張してくる光る玉ねぎ。次はあそこに行ってみよう。

by morizo-archi | 2019-05-20 16:39 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

日独「木材産業・木造建築」シンポジウム04

【日本の木材サプライチェーンにおける付加価値の創出のためのデジタル化】
(農林水産省 木材産業課木材製品技術室)
木材産業の建築部門の大半が低層住宅用材。内4割が軸組み工法、1~2割が2×4、残りがその他。
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この資料を見るといかにその割合が大きいかがわかる。
これは2017年のデータ。現在55万戸の新築低層住宅は今後着工棟数が減ることから、
非木造だった高層建物や非住宅建築をいかに木造化できるかが需要をキープする要になるとのこと。
戦争と戦後復興で枯渇した木材は1955年から木材輸入の自由化が始まり自給率は2002年に最低の18%にまで下がった。
その後合板需要増と共に国産材が少し伸び、近年バイオマス活用により36%にまで回復。
と言ってもまだ36%。
1975年以降、製品市場が出来て流通が多岐にわたり始める。
30年前まではプレカットがまだ10%程度だったけど今では90%がプレカット。
現在このプレカットメーカーが独立しかつての材木商の役割を担っている。
大手プレメーカーでは膨大なデータが蓄積されているため、これを山にフィードバックすることで
需要と供給のバランスが良くなる。まだまだ未開発のデーターのシステム化、デジタル化による生産効率の向上が期待される。

【ディスカッション】
ドイツでは2015年の難民問題と地球温暖化対策が重なり住宅供給に木材を使う動きが盛んになっている。
いずれの都市でも人口増の傾向にありNRW州も増えている。森林資源が豊富なため300万㎥のストックがあり供給可能。
しかしこれまで会社や人材のプラットホームがなく横のつながりが少なかった。
2012にスタートした木材センターは木材関連の異業種が1つのテーブルで話す機会を作った。
というロスマン教授の説明を聞きながら日本にはこんな場所があるかな?とふと思った。

日本が木造化を進めるきっかけは?という質問に、パリ協定の影響が大きいと林野庁の方が答えられた。
これによりやっと前向きに大規模建築や公共建築の木造化が進み始めたらしい。
この手の協定は外交のお付き合いと思いきや、木材業界にとっては案外救世主だったんだと感心。
環境省や経産省の管轄がそれぞれあるようで政策は経産省が作ったとのこと。ドイツの環境省の方は興味津々に聞いている。

ドイツ側から森林管理の管轄の質問もあった。
日本は全森林の3割が国有林。5割が民間林。残りが行政。
民間林の割合が多く、しかも10ha以下の森林所有者が90%も!このため政策の実行が難しい。

木材自給率の目標を聞かれ、現在3割のところ5割を目指す。と林野庁の方が答えた。
意外な回答だった。理由は木材利用の5割が製紙材とのことで、これを国産材で賄うのは無理があるといったような内容だった。
海外では林業と製紙業はだいたいセットで成り立ってると聞いたことがあるけど、日本ではなぜそうならないのか不思議。
何か外交的な制約でもあるのかな?

日本側からドイツへ今後の育林樹種のバランスの質問。
現在針葉樹は十分ストックがあり問題はないが温暖化に耐えられる樹種や広葉樹を増やし針葉樹率40%を目指すらしい。
単一樹種にしないことで気候変動や害虫発生時でも森林が全滅しない森を作るとのこと。
長野で15年ほど前に複層林を試みて失敗だったという事例をみたことがある。あれはきっと施業のしにくさだけを取り上げて失敗と諦めたんだな思った。
日本でも自然に近づける森づくりの動きがあるけど、視点によっては難しさも多いと思う。
それを踏まえた上で50年後100年後のための森林整備の在り方が今問われている。

温暖化に対する林業の質問に日本ではまだ対応樹種の選定は検討中らしい。
ドイツでは森林をどう維持するかは国のテーマであり、政治のテーマだそうで、この辺りは大きな差を感じる。
木材センターの運営に補助金はなく資金難とのこと。近隣諸国では国の支援は一般的のようだけど、ドイツは木材産業に対して予算がつかないらしい。
計画林業のコンサルタントやデーター提供などの事業で運営を維持している。素晴らしい。

鋭いディスカッションで両国の様々な事情が見えた気がする。




by morizo-archi | 2019-05-16 22:40 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

ハッとした。

子供がいない私はこんな経験ができることを羨ましくも思った。
そして、ちょっとハッとした。
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昨日、提案図面を描いた物件の打ち合わせに同行させてもらった。
天井高さ3.4mの小さな子供室にハンモックのようなロフトを作って階段を掛ける。
要望は聞いていたもの、
なぜそれをしたいのか?
どう使うのか?
どのくらいの期間使うのか?
どのくらいのグレードを求めているのか?
大切なことがまだヒアリングしていなかったので
言葉通りの要望と、想像を膨らませたプランと、その中間のプランを持っていった。
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現場となる小さな子供室で大人5人が話をする。
ご夫妻がレゴで作った模型と、その場で描くラフパースと、スマホで事例写真も見ながら、ぐんぐん話は進む。
この計画で一番大切にしたいことはなにか、寸法や、構造、素材や仕上げに至るまでものすごいスピードで話は進む。
(ドイツに来てびっくりするのが、依頼者受け手も決断が速い。検討事項を持ち帰らずその場で確定させていく。これはすごくいい。是非習得したい。)

階段の位置や梁の高さを現場検証しながらごご夫妻にヒアリングする。
康子さんがタイムリーに通訳をしてくれるので少し遅れて内容はわかる。
話の区切りを待つ間は、普段通り5%の知ってる単語と95%の状況+想像で推測しながら聞く。

この「状況」のほとんどは「表情」を指していたことにこの記事を読んで気づいた。


希望に満ちて工事をしたいのか、困っていて何とかしたいのか、心配事は何か、好きなものは何か、、、、
楽しそうにな顔、真剣な顔、夫婦間のキャッチボールの顔、子供に話すときの顔
の話をするときの「表情」が多くを教えてくれる。




子供がいない私にとっては、関わる物件を自分の子供と思うと言えば大げさすぎる。
でもちょうど、クライアントの初めての出産を手伝う産婆さんのような感覚がある。

この記事の子供の様に言葉にしていない部分にも沢山の感情があるように、
クライアントの言葉にしていない部分を少しでも多く組み上げるには、相手の表情をくみ取る能力は大切だ。
ここ数か月その作業をしていないせいか、言葉がわからないせいか、設計者としてすごく大切な仕事を思い出した。

2年目挑戦に向けて今、私がこちってできる仕事を考え始めてるタイミングでの気付き。
「大切なこと」を思い出したそのきっかけは共通点のない友達のFBとTakumiの現場だった。ありがたい。






by morizo-archi | 2019-02-03 17:40 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

技術とデザイン

木工の工房ででデザインを考える機会に恵まれた。
クライアントの喜ぶ顔と作り手が楽しむ顔が両方叶うデザインて可能だろうか?
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Takumiで障子を以前に収めたクライアント。
リピーターのご依頼。
ホールの天井に2灯。
今回はオーク材を使う。
既に作った障子に合わせてダークオークに染色する。
サイズは400x400x150
日本の技術が好きとのことで仕口をデザインに取り入れる。
クライントが描いてきたイメージを尊重する。

そこまで既に決まってて13案描いてみた。
1案目を発展させて2案目、3案目。
やり過ぎかなと戻って4案目、5案目。
自分の案を削ったり、足したり、白紙にしたり。
違うな、なんか違うな、無難やな、やりすぎやな、、、
止めないといつまでもなん案でも考えてしまう。

繰り返すうちに気持ちが落ち着いていく瞬間が来る。
これはナシやな。
やっぱこの方向やな。
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2案に絞ってこの路線と決めてからも、ちょっと待てよ。
見せ方、作り方、設置の仕方、メンテの仕方、だいじょうぶかな?
誰が、どの工具で、どのくらいの時間をかけて作るかな?
材料のロスが抑えれるデザインになってるかな?
制作費と納期はクライアントの納得を得れるかな?
このデザインはクライアントにとってどのくらいの価値があるかな?

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発注者と受注者。両社が幸せなころ合いに収めたい。
なぜそれを欲しいと思ったのか、なぜその発注を受けたにか、
デザイナーのエゴだけでデザインが終わらないようにしたい。
そこに近づくために私はクライアントと作り手に近づきたい。
よく知り、よく考え、両社の思いを形にすることが理想。


施工を知りすぎるとデザインできなくなるからデザイナーはあまりそれを知らない方がいいと聞いたことがある。
私は、知りすぎたうえで両社に嬉しく、もちろんが自分が堂々とお勧めで来るデザインを目指したい。


まずは、作り手近づきながらデザインできる環境がありがたい。

by morizo-archi | 2019-01-22 06:52 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

デザインを楽しむ。

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照明シェードのデザイン。楽しい。
Takumiで以前に障子を発注したクライアントがその部屋に設置する照明を依頼している。
Takumiにはリピーターが多い。
部屋の用途や雰囲気、以前の障子のデザインなどの参考に考えてみる。
仕口をデザインとして見せることがある意味条件だけど、
過ぎるとくどい。でも控えめすぎると設置場所が天井なので見えない。

本来仕口は構造的に有効な加工で、見せるためのものではないはず。
でも機能的に必要なものをデザインとしてとらえる機能美は好まれてしかりだし、私もそれを活かしたデザインを目指している。
でもこれ見よがしなデザインはいかがなものか。でも見せないと伝わらない場合もある。それを見せることで技術やデザインが向上することもある。
加減が悩ましい。

でも久しぶりに。「任せます」の言葉がうれしくって、無駄に何パターンも考えちゃう。
こうしたらどうなるかな?
これは手間がかかりすぎるかな?
クライアントは喜ぶかな?
さらに次へ繋げるにはどんなデザインがいいのかな?
いろんなことを思いながら手を動かす楽しさを久しぶりに感じれて、嬉しい。
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材料のことや作り手の思いまで加味した機能美のデザイン。
いつかそんなデザインが思い通りにできるようになりたい。

このクライアントは日本の技術が大好きとのことで、そういったものを手に入れれるなら喜んでお金を払う人とのこと。
そんなクライアントが是非日本にも増えてほしい。


by morizo-archi | 2019-01-17 16:02 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

在宅ワーク

今日はボス二人が工房にいないので急ぎの図面を家で描いてメールする。
ほぼ製作図に近い詳細を昨日の打ち合わせを元に描いていく。
0.5mmも表現するほどシビアに作るので、自分の図面が間違ってないかとっても心配。
工房は忙しすぎて何度も聞けないし、きっとこうするはず。と描くしかない。
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描きだしてわかる納まりの詳細。
再確認箇所にコメントを付けて送る。
これ、二人が日本語を読めるからできること。
建築用語を聞いてもスペルまではわからず、帰っても
辞書で調べられないから、カタカナ発音で覚える。
いつかわかるようになるのかな?

by morizo-archi | 2018-12-07 21:50 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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