カテゴリ:欧州調査レポート(日本比較含む)( 33 )

デザインを楽しむ。

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照明シェードのデザイン。楽しい。
Takumiで以前に障子を発注したクライアントがその部屋に設置する照明を依頼している。
Takumiにはリピーターが多い。
部屋の用途や雰囲気、以前の障子のデザインなどの参考に考えてみる。
仕口をデザインとして見せることがある意味条件だけど、
過ぎるとくどい。でも控えめすぎると設置場所が天井なので見えない。

本来仕口は構造的に有効な加工で、見せるためのものではないはず。
でも機能的に必要なものをデザインとしてとらえる機能美は好まれてしかりだし、私もそれを活かしたデザインを目指している。
でもこれ見よがしなデザインはいかがなものか。でも見せないと伝わらない場合もある。それを見せることで技術やデザインが向上することもある。
加減が悩ましい。

でも久しぶりに。「任せます」の言葉がうれしくって、無駄に何パターンも考えちゃう。
こうしたらどうなるかな?
これは手間がかかりすぎるかな?
クライアントは喜ぶかな?
さらに次へ繋げるにはどんなデザインがいいのかな?
いろんなことを思いながら手を動かす楽しさを久しぶりに感じれて、嬉しい。
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材料のことや作り手の思いまで加味した機能美のデザイン。
いつかそんなデザインが思い通りにできるようになりたい。

このクライアントは日本の技術が大好きとのことで、そういったものを手に入れれるなら喜んでお金を払う人とのこと。
そんなクライアントが是非日本にも増えてほしい。


by morizo-archi | 2019-01-17 16:02 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

今年のTakumi

今年もTkumiでお世話になっている。
年末の忙しさが納まらないまま年始が始まり、それでも1月8日の初出の日にはみんな集まってゆっくりランチをする時間を作った。
簡単なおつまみやサラダやパンを買いに行って私もちょっとお手伝い。
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今年の抱負などをそれぞれに話した。
Tischlerei(木工製作所)だけあって、それぞれの目標には漏れなく技術向上が含まれていた。
その他にも、組織力や効率化、売上目標や個人の健康管理まで、思い思いの目標を立て、新しい年をスタートさせた。
私はもっぱらドイツ語習得と、それが少し進んだらデザインのことも調査や構想をし始めたいと思っている。
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Takumiでももう一歩役に立つ何かができたらいいなと思っているけど、まだまだ言葉の壁が大きいのをまずは何とかしたいところ。


by morizo-archi | 2019-01-15 19:07 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

クロアチア03

今回のクロアチア4日間の旅。時代の流れにヨチヨチついて行くお爺ちゃんのような3人の年始珍道中。
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予約した宿を間違え吹雪の中を歩いたのももういい思い出。
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内戦後20年以上がたち復興と発展の静かな動きを感じたクロアチア。
美しいくて、意外と物価が高いクロアチア。

ベルリンの寒さから逃れるつもりが、こんなに南下したのにこの寒さ。
後で確認すると緯度的に南下が足らなかったと言うことが発覚。
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魚料理は食べたもののもう少しリゾート地気分を味わえると期待してたけど仕方が無い。
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2017年に竣工したばかりのザグレブ新空港(正式名称: Zračna luka Franjo Tuđman / フラニョ·トゥジマン空港)はコンパクトでかっこいい。
設計者を調べるとザグレブ出身のクロアチアの建築家Branko Kincla、Velimir Neidhardt、Jure Radic エンジニアや土木専門家が参加しているメンバー。
結構なお歳の三人がこの斬新なデザインに挑んで沢山の人に使われ評価されていることにちょっとした感激を貰えた。
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相方はランチの途中で「バスに乗る時間」とボスニア方面に向かう相変わらずの自由っぷり。
その後先輩とベルリンに戻り、街を歩き、食事をし、お酒を飲みながらいろんな話をした。
27年来の先輩。変わらない仕事への姿勢と思いを久しぶりに聞いて明日からのベルリン生活を再開と欧州チャレンジに向けて改めて頑張ろうと思った。

by morizo-archi | 2019-01-07 19:07 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

クロアチア02

昼からクロアチア最南端エリア「ドゥブロヴニク」に向かうか。飛行機で1時間あっと言う間の海辺リゾート。と思いきや、寒い!!!
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マイナス気温にして夏のリゾートシーズンを旨としてつくられたゲストハウスはエアコン温度最高の30度でも全然効かない。
窓がペアガラスでもアルミサッシでは暖房が涼しい送風に変わって体に届く。
毛布も無く凍えて寝るしかない。
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翌日は徒歩で20~30分のオールドシティーに行ってみる。と、いた。観光客。意外と沢山。
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海に突き出した城壁の街は入り組んだ細い路地とアップダウンのきつい起伏が路地好きの三人をわくわくさせる。
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曲がって先が見えない細い路地どんどん誘われてぐんぐん歩く。
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観光地らしくケーブルカーがあって裏山から城壁内を一望できるのお約束の見所。
海野反対側は木の生えない山また山。
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海なしベルリンから来た私はシーフードにご満悦で天気が回復した二日目はげんきんにも上機嫌。

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かつてのパレスがミュージアムになっているところでは宮殿らしい空間や調度品や内戦の写真展も併設されていた。
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1991~1996年。つい最近のこと。街はかなりの打撃を受けて復興にいたる様子も写真から見て取れた。
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たくましく美しく復活するドゥブロヴニク。カフェやレストランがなかなかな値段でも仕方ないかと思えちゃう。
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それ以上に街並みを再生しつつ住民の生活がある中で路地の奥の奥までゲストハウスを受け入れる寛大さに凄いなと思った。
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ハイシーズンなんてきっと人口の数倍の人が毎日押し寄せていろいろ問題はあるはずだけど、
大阪ではなかなかこんな風にはいかないだろうなと、いろんな思いで隅々まで歩いた。
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建築的には14~15世紀に建てられた建物がそのまま活かされ使い続けられている。
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世界遺産に登録された旧市街は「アドリア海の真珠」と称されているらしい。
街並みや建物をこんなにも長く使うことができるのは、地震などの自然被害を受けにくい環境というのと、
修繕を重ねながら今の暮らしに合うように多少のアレンジを加えてきたからと思う。
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宮殿のステンドグラスもしっかりペアガラス。やっぱり変化を拒んではいけない。とかっじる瞬間。
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by morizo-archi | 2019-01-07 19:00 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

クロアチア01

クロアチア

美しいくて、結構な観光地で、意外と物価が高い。そんな印象の首都ザグレブ。
想像とずいぶん違ってた。
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アップタウンとダウンタウンに明確に分かれた街の機能。アップタウンのショップや飲食店は完全に観光地仕様。冬でも訪れる旅行者やツアー客が多い。
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観光メインエリア旧の市街アップタウンは意外と道幅が広く比較的直線的。高低差と西洋建物の装飾デザインが街並みの豊かさをつくってる。
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ダウンタウンは起伏がなく道幅もさらに広いのでサクッと街歩きするには面白みが少ない。
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博物館などがないエリアは空き店舗や古い建物が廃墟化しているところもあったりと、数十分歩けば首都の側面がすぐに見える。

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夜ともなると街はクリスマスのイルミネーションがまだ灯りヨーロッパのキラキラした冬の夜そのもの。
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世界一短いケーブルカーに乗ってダウンタウンの夜景が一望できるアップタウンへ。
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山手ではイベント会場のような仮設店舗で、ソーセージやホットワインもあって緩やかなクリスマスマーケットみたいな雰囲気。
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手作り感満載の小さなライブステージもあってなんかかわいい。
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この後急に吹雪き、あっと言う間に雪景色に。
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翌日日中のザグレブをもう一度散策。
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朝早くから野菜やチーズを買い求める地元客に混じって観光客も徐々に見物に。ゆっくり賑わいを増す。
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切り口を見せて新鮮さをアピールしたり小口切りにして一手間かけたり、加工品を売ったり、それぞれの工夫がいい。
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量り売りの計量が未だに重りでこれもいい。
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朝は特に寒くてうる人も買う人もコロコロ。野菜が寒さで傷まないように毛布を掛けてるお店の人もいて、この寒さは常とわかる。

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レストランや商店は観光地らしく遅めのスタート。
路上にガラスで囲った席ををつくる店もあるけど、灯油ヒーターを完全屋外で焚きまくってビールやワインを飲ませるカフェも少なくない。
雰囲気は良くても地球を暖めてる感じでエコではない。

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ザグラブは首都と言っても小さな街で、リゾート地ではないものの観光資源は沢山あるため空のアクセスや市内の交通は十分ある。
想像してたよりもずいぶん物価が高く、美しく、活気がある。
行ってみたいところに選ばれるのがよく分かった。

by morizo-archi | 2019-01-07 18:38 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

仕上工程4

今日は久しぶりにカール君も登場
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いよいよ組立。
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対角を計り、
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反対側の対角も測り、
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縦框の小口も面取りに合わせて削り、
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目違いをはらい、
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最後は建具全体をワックスがけ。
ワックスをかけながら、この仕事はマッサージのように~と。
優しくなでながら気になるところがあろうもんならすかさず補修材で補修。
どこまでもゲゼルチェックは続く。

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障子六枚で100本を超す組子。
タケさんは慎重に加工を進める。
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日本でもそうだけど使う定規によって寸法が違う。シビアな仕事では精度のいいメーカーのスケールでダブルチェックする。
ドイツで職人さんがよく持っている木の折れ定規は目安程度の定規の為、別の定規でもチェックチェック。
たまたまこのメーカーの定規は5mm切れに使えるように1mと5mmまでメモリがついててなかなか紛らわしい定規。危うく間違えるところ。
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相欠きの加工を施して最終段階へと進む。
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この後の工程は別の現場のお手伝いで見ることができなかったけど、年末になんとか現場施工が間に合った。
ワンルームの大きなLDK。その一角を書斎として仕切ったり開いたりできるコーナー障子。
壁や天井の建築側精度の問題でスペーサーが必要な部分はあるものの、障子と敷居鴨居の寸法はぴったりに納まってくれたそう。
報告写真を送ってもらってほっとした。
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Takumiには本物の障子が欲しい。和の空間を暮らしに取り入れたいと思うクライアントが噂を聞きつけ順番を待っている。
来年もクライアントに喜んでもらえるようないい仕事を沢山することになると思う。
沢山お世話になっていろんなことを見せてもらえた約一ヶ月。
来年も私が手伝えることがあれば是非このチームに関わりたいと思ってる。



by morizo-archi | 2018-12-19 23:25 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

仕上工程3

さあ、だいたいの加工は終わり材が出そろった。
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超仕上げで部材の番号が表面から消えてしまう前に小口に刻印を打つ。これを私が担当。
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なんかかっこいい。日本だと手書きで書いてるのは見たことがあるけど、Takumiでは一本ずつに向きをそろえて番号を打ち込む。
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向きはハの字の末広がり側が下。とのこと。
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なんだか角の生えた魚の顔のように見える万力で止めて。
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間違えないように、確認して、コン!
もちろん、ゲゼルチェックが入る。
Alles gut!
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ドイツでは接合部のホゾにはこれをつかう。本場だけにドミノです。

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で、いよいよ超仕上。この機械が登場すると加工も終盤。
なんとTakumiではマルナカの機械を使っている。
ドイツでこの機械を広めることに人生をかけたという方とのご縁で購入。
刃の研ぎもずっとお願いしていたそう。現在85歳の為、教会のオルガン整備をされてる方に跡を託し今はその方にお世話になっているとのこと。

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天板部分にごっつい刃が仕込まれていてこの具合がとても大事。

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ゲゼルニルスは入念にチェック。

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磨いたり、拭いたり。

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樹種によって刃の角度を変えるらしい。今回のKieferは40度。

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台をクリリとまわし、セット。

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試し削りチェック。

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気に入らない。

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刃を取り換えるというゲゼルニルス。

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この刃の調子を合わせるのがと~~~っても微妙で
0.2㎜は確かにdick。0.1㎜でもまだ駄目と何度も試し削り。

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ニルス君は調整に時間が掛かろうともこの調子を合わせることに妥協はしない。


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0.0数㎜を目指して。
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私は歯医者の予約でもう行かないといけない。
調整が終わるのを見ることはできなくて残念。
ゲゼルニルスの調整は続く。

by morizo-archi | 2018-12-18 20:15 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

仕上工程2

仕上工程はまだまだある。
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この物件ではフラッターレールを使う為下框にコマを仕込む。
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深めの穴を掘る機械LANGLOCHFRÄSE
ハンドルがあちこちについてて面白い。
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ユンボの操縦みたいに両手で2本のハンドルを操って掘る。
やってみる?とニルス君。見えないとなのでやってみる。操縦面白い。
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次は縦框の切欠き加工。慎重に歯の位置を合わせる。グウでコンコンと小数点以下まで合わせる。

テスト切りをして。
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チェック。私に話しかけるときとは全然違う真剣な目。ゲゼルチェックは厳しい。
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次は障子の引手の加工。
どれがいいと思う?と。
日本から取り寄せている数種類の樹種の中から意見を聞かれて私ならこれかな?と。
康子さんもニルス君も満場一致で今回は「楓」AHORNに決定。
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取付位置は障子の桟とのバランスと人間工学にのっとって。
障子のタッパが高いからFL+900では見た感じ低すぎる気がするけど、
建具の高さや重さ的には低めの方が動かしやすいので下から3マス目のセンターに決定。
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別の加工機で穴を掘る。

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やり方は日本と一緒っぽい。いいとこまで機械で掘って、
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鑿で際を整えて、
(木づちがなんだか原始的で面白い)
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慎重にジャストフィットに削り掘る。
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ぴったり。バッチリ。
素晴らしい。
これを6か所。

by morizo-archi | 2018-12-18 19:33 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

仕上工程

今日はボス二人が不在の為またまたニルス君と二人。
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これやってみるといわれ(たぶん)、大胆にも仕上げの工程の一部をお手伝い。
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先日聞いたFaseuhobel。
なんと面取鉋は日本製。
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手本を見せてくれてクオリティーを詳しく説明。
特に松は目が一定方向に流れてないので逆目になりやすい。
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そんな時は、堅木に巻いたはサンドペーパーで。
この辺りは日本と同じかな。
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鉋が冶具になってるから削りすぎることはないけど
わかりやすい目でない限り逆目の方向が私ではちょっとわからない。
でも、そーっと木に聞きながら削ると、ちょっとわかっってくる。
逆だったら「そっちちゃうって~」って声が聞こえてくる気がする。

ニルス君はこの仕事をmeditationみたいって言ってたけど(たぶん)なるほど、心落ちつく。
というか落ち着かせる必要がある作業。

2.5mの框を振り回しながら慌てずニルス君のゲゼルチェックOKが出るように。
なかなか厳しいチェック。
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計24本の部材×3面をとるだけで午前中いっぱいかかってしまった。
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その框にニルス君が組子のほぞ穴をあける。こんなちっちゃなルーターにまで集塵ホースがついてる。
冶具のことをドイツ語で「シャベルナ」っていうらしい(たぶん)あってるかな?
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冶具のことをドイツ語で「シャベルナ?」っていうらしい(たぶん)あってるかな?「ナメルナ」かも?

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定規を作って、印に合わせて、固定して、セットするのに何分もかかるのに
削るのは二秒だ。といっている。(たぶん)
そんなもんです。






原木製材から何工程もかけて間もなく組み上げる最終段階。
どうしても来週納品しないといけないし、失敗は許されない。
何度も確認。
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確認。
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確認。
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精度は日本人もびっくりなシビアさ。
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職人を目指すためにしっかり学んできた人でも、なかなかベルントさんの納得いく仕事ができる人が少ないと前に康子さんに聞いてたけど、
ニルス君はきっと一発OKだったんじゃないだろうか。

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今日のヒットは、材料を固定する台。いちいち万力で2箇所止めなくてもハンドルを回すとあら不思議。
差し込む金物がなんかかっこよくって、なるほど~という仕組み。
日本でもこんな風にしてるのかな?


by morizo-archi | 2018-12-17 18:03 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

工房で二人。

今日も工房の日。
来たら予定が変わってって康子さんが現場で工房に来ない。
ベルントさんもまだ来ない。
ニルス君と英語禁止の悶絶トークで朝が始まる。
ニルス君もベルントさんからRIEKOと英語でしゃべるなといわれている。
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この前ドイツ語を教えるから知りたい言葉を50個書いておいてください。とベルントさんに言われてとりあえずリストアップ
Takumiで使いそうな単語余裕で50個超え。建築用語以外にもここで使いそうな「大急ぎ」とか「変更」とか一般用語も入れると100超え。
でもその中の10個くらいは障子、鴨居、組子など、ここでもそのまま使ってる言葉。
さあ、覚えられるか?ベルントさんは私のPDF図面をクライアントにそのまま送っちゃうからスペルの間違いもNG
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図面名やファイル名が日本語たと僕もニルスも読めないからデーター保存表記もみんながわかるようにしてください。と。
ローマ字苦手・・・・。
この前はフィッシャー邸の「C」が抜けてるっていいながら言葉の成り立ちを子供に教えるように教えてくれて、忙しいのに申し訳ない。
とにかくよく使う言葉や、図面に書く言葉は大至急覚えないと。
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ニルス君は次の加工に入るときに呼びに来てくれて、今から何をどうするかドイツ語と実演で説明してくれる。
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どんどん加工は進んで先日相番で分を合わせた框材が形を変えていく。

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ドイツ語はなかなか聞き取れないけど私が知りたそうにすると繰り返し発音してくれてスペルを書いてくれることも。
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同面のことbündigっていうんだ。調べたら一般用語では「説得力のある」って意味もある。
面取りのことfaseuhobelっていうんだ。これはさすがに電子辞書でも出なかった。
とにかくニルス君すごく優しい。
話してることがわかるようになればもっといろんなこと教えてもらえるのに。
知りたいこといっぱい。でも質問の仕方もまだわからない。
ああーもったいなーーーい!
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タケさんんが朝の仕事を終えてから工房に登場。
同じ松からとった桟用の部材格好にかかる。
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8mmに厚さを揃えて仕上げ、節の部分を避けながら長いの短いのなるべくロスの出ないように組子の桟を作る。
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8x15にするにはちょっと目が大きい部分もあるけど、松を原木から買ってよくここまでと思う。
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二週間前に届いた松材は製材されたもの。寄りに寄りまくってなるべくいいものを購入。
日本の小個人レベルの建具屋さんでは乾燥しきったいい部分(大トロ部分)だけを買うのが一般的な材料の買い方のはず。

他の工房ではどうなのかわからないけど、
Takumiでは、製材して松なら14%まで乾燥させた材を買っている。
自然のものなのでどれだけ寄っても節や曲がりがきつい部分などどうしても建具として使えない部分のロスが出る。
が、ベルントさんは木が好きすぎて「いかなる木っ端」も捨てたくない。
私は気持ちがよくわかる。
木に触れて過ごすと確かにどの子もかわいく見えてきちゃう。
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けど、工房は片付かない。
康子さんは何とかしてほしいと思っている。
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Takumiではなるべくベルリン近郊の木を使うようにしている。
ベルントさんはこの木が入荷したとき、どう?とちょっとスキップぎみでうれしそうに私に見せた。
ドイツの松は曲がって育つので建具を作るのは大変。といいながらも地場産の木を使うことをモットーにしているのが素敵。
そしてほんとに木が好きなんだなって。
いつか時間が出来たらこの木っ端たちで素敵なものを作りたいという思いが叶いますように。

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今日は帯鋸のが切れてしまった。
だれも怪我がなくてよかった。
ドイツでは機械を触るのにも資格が必要。
ゲゼルやマイスターを目指す過程で講習を受けその資格を取得するのが一般的らしい。
この資格だけを取る場合は講習を受けたりで数十万の費用が掛かる。
ドイツ・・・・この手のことにはとにかくお金が掛かってしまう。
良くも悪くもマイスター制度の影響か。
この辺りはまだまだ知りたいことがいっぱい。
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ベルントさんが帰ってきて帯鋸の歯を取替、調整、試運転をして無事復活。
これでまた仕事が再開できる。
私の歯もベルントさん入れ替えてくれないかな。






by morizo-archi | 2018-12-14 23:37 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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