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開口部 部活01

本日の一押し開口部
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バランスがいいのか安定感抜群の門。
何語だろう?読めないけど1945年の何かみたい。

このおじさん、1分以上はじっと見てた。
通りすがりの青年もなぜかピタリと立ち止まる。

人を立ち止まらせる開口部。
理由はなんだろう。
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両サイドのシンプルな建物に反してデコラティブなイデタチ。
一階は開口部のみ。
どうやって上がるの?と思いきや、隣の建物と一体的な使い方になってる模様。
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窓からも外のバラが見えるように剪定をしているおにいさんのおしりを撮影しる人を撮る。
というか、私がお兄さんのおしりを取ってたら横入りしてきたお姉さんが写ったというか。
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閉店した公園の閉じた門扉のノブが素敵。
おそらく広葉樹の歯をモチーフにしている。
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それ以上に釘付けになったのが、この棒。
煽り止めというサイズを逸脱しているいわゆる便所の鍵。
八幡ねじ側は地球に固定されている。
この迫力。
もはや普通の錠前は不要だった気もする。

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ドイツの首都のど真ん中エリアにある古い開口部。
工事現場の開口部ほどそそるものはない。


# by morizo-archi | 2019-05-21 07:18 | 開口部 部活 | Comments(0)

ベルリン探検01

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観光地より住宅地の方が楽しくて普段なかなか足が向かないけど、
わざわざ遠くから見に来る人が沢山いるだけあって観光地にはもちろん魅力がいっぱい。
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長屋の冠木門のような入口から入ったら外の雑踏から一変。
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奥へ奥へと展開する緑たっぷりの中庭に面した素敵なショップ。
質のいいものが集まるモールのよう。
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オーダーが出来そうな本気ベルト専門店の工房&ショップ。
オーガニックムード満載の竹とフェルトのセレクトショップ。
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おしゃれな美容室やオーダーメードの靴やさん、
歴史ある高級時計店に、カフェやギャラリーもある。


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少し歩くと解体現場?
いつも工事現場が気になって仕方がないけど、解体現場も漏れなく気になる。
ベルリンど真ん中の位置にしてこのサイズの解体。
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しかも建物はかなり古そう。
きっと調べたら何か歴史があると思うけど。
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観光客も行き交う結構な通りに大きくはみ出す仮囲い。
日本なら占有許可こんなに取れないんじゃないかというほど道路を占有してる。
ニコに聞いたら昔この建物の中で働いていたことがあったって。
当時は映画館やバーやクラブがあってすごく面白いところだったみたい。
もともとは博物館?病院?って言ったっけ?
所有者は潰して新築で建てたかったみたいだけど市民の反対があって
結局は一部外観を残して後側に立てる感じ。工事が難航するバージョン。
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中を覗くと大きな基礎工事がされている。まだまだかかりそうなだ。
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すでに工事は数年前から始まってるらしいけど、この一等地にしてこのゆっくり感。
職人不足のせいか、計画が上手く進んでないせいか、日本の首都だときっとあり得ないスローペース。
それもまたベルリンの現実。
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ミッテの真ん中でも堂々タワークレーン。これこそベルリンの景色と思えてくる。

もう少しぶらぶら。
渡欧1年前の下見でベルリンに来た時にグッチに連れて来てもらったおしゃれゾーンをうろつく。
覚えるあるところ、無いところ、観光地になってるところ、ひっそりしたところ、いずれも面白い。
今日はお目当てのギャラリーが見つけれなかったけど、この界隈また来よう。

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そして結構遠くからでもてっぺんがキラキラ主張してくる光る玉ねぎ。次はあそこに行ってみよう。

# by morizo-archi | 2019-05-20 16:39 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

日独「木材産業・木造建築」シンポジウム04

【日本の木材サプライチェーンにおける付加価値の創出のためのデジタル化】
(農林水産省 木材産業課木材製品技術室)
木材産業の建築部門の大半が低層住宅用材。内4割が軸組み工法、1~2割が2×4、残りがその他。
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この資料を見るといかにその割合が大きいかがわかる。
これは2017年のデータ。現在55万戸の新築低層住宅は今後着工棟数が減ることから、
非木造だった高層建物や非住宅建築をいかに木造化できるかが需要をキープする要になるとのこと。
戦争と戦後復興で枯渇した木材は1955年から木材輸入の自由化が始まり自給率は2002年に最低の18%にまで下がった。
その後合板需要増と共に国産材が少し伸び、近年バイオマス活用により36%にまで回復。
と言ってもまだ36%。
1975年以降、製品市場が出来て流通が多岐にわたり始める。
30年前まではプレカットがまだ10%程度だったけど今では90%がプレカット。
現在このプレカットメーカーが独立しかつての材木商の役割を担っている。
大手プレメーカーでは膨大なデータが蓄積されているため、これを山にフィードバックすることで
需要と供給のバランスが良くなる。まだまだ未開発のデーターのシステム化、デジタル化による生産効率の向上が期待される。

【ディスカッション】
ドイツでは2015年の難民問題と地球温暖化対策が重なり住宅供給に木材を使う動きが盛んになっている。
いずれの都市でも人口増の傾向にありNRW州も増えている。森林資源が豊富なため300万㎥のストックがあり供給可能。
しかしこれまで会社や人材のプラットホームがなく横のつながりが少なかった。
2012にスタートした木材センターは木材関連の異業種が1つのテーブルで話す機会を作った。
というロスマン教授の説明を聞きながら日本にはこんな場所があるかな?とふと思った。

日本が木造化を進めるきっかけは?という質問に、パリ協定の影響が大きいと林野庁の方が答えられた。
これによりやっと前向きに大規模建築や公共建築の木造化が進み始めたらしい。
この手の協定は外交のお付き合いと思いきや、木材業界にとっては案外救世主だったんだと感心。
環境省や経産省の管轄がそれぞれあるようで政策は経産省が作ったとのこと。ドイツの環境省の方は興味津々に聞いている。

ドイツ側から森林管理の管轄の質問もあった。
日本は全森林の3割が国有林。5割が民間林。残りが行政。
民間林の割合が多く、しかも10ha以下の森林所有者が90%も!このため政策の実行が難しい。

木材自給率の目標を聞かれ、現在3割のところ5割を目指す。と林野庁の方が答えた。
意外な回答だった。理由は木材利用の5割が製紙材とのことで、これを国産材で賄うのは無理があるといったような内容だった。
海外では林業と製紙業はだいたいセットで成り立ってると聞いたことがあるけど、日本ではなぜそうならないのか不思議。
何か外交的な制約でもあるのかな?

日本側からドイツへ今後の育林樹種のバランスの質問。
現在針葉樹は十分ストックがあり問題はないが温暖化に耐えられる樹種や広葉樹を増やし針葉樹率40%を目指すらしい。
単一樹種にしないことで気候変動や害虫発生時でも森林が全滅しない森を作るとのこと。
長野で15年ほど前に複層林を試みて失敗だったという事例をみたことがある。あれはきっと施業のしにくさだけを取り上げて失敗と諦めたんだな思った。
日本でも自然に近づける森づくりの動きがあるけど、視点によっては難しさも多いと思う。
それを踏まえた上で50年後100年後のための森林整備の在り方が今問われている。

温暖化に対する林業の質問に日本ではまだ対応樹種の選定は検討中らしい。
ドイツでは森林をどう維持するかは国のテーマであり、政治のテーマだそうで、この辺りは大きな差を感じる。
木材センターの運営に補助金はなく資金難とのこと。近隣諸国では国の支援は一般的のようだけど、ドイツは木材産業に対して予算がつかないらしい。
計画林業のコンサルタントやデーター提供などの事業で運営を維持している。素晴らしい。

鋭いディスカッションで両国の様々な事情が見えた気がする。




# by morizo-archi | 2019-05-17 06:26 | 欧州デザインレポート(日本比較含む) | Comments(0)

日独「木材産業・木造建築」シンポジウム03

NRW州木材センター
Zentrum Holz
https://www.wald-und-holz.nrw.de/


【導入講演:ドイツ及びNRWの林業の概要】
(MULNV省造林・森林気候変動・木材産業課)
ヨーステンさんの説明が始まる。
現在は自然に近い林業を目指し、市民の憩いの場となる森林には基本的に誰でも入れる。
とのこと。やっぱり想像通り。と思いきや、
自然林にはブナ、オークなど広葉樹が多けどドイツ全体の森林には針葉樹が多い
と、ドイツ林業のイメージと違った説明が続く。
植林による針葉樹の伐期は60~100年で価格的にも評価が高く収入的には有利。
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40年生~80年生の針葉樹ストックが最も多くこの辺りも含めて、戦後の拡大造林の伐期を迎える日本の杉桧の状況に似ている。
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ただ、日本と違うと感じたのは森林木材産業がドイツ全体で600憶(€?)の価値があるとしている。と、社会的な評価が高いということ。
NRW州は森林面積も多く家具などの木工産業が昔から盛んだったことや、現在は経済都市で出版社が多く紙による木材活用が多いらしい。
州では木材産業PR活動によって林業、木材加工、建築、紙関係などで70%雇用UPに貢献したとのこと。
温暖化対策や環境配慮への意識からドイツ木造2.0計画「ProHolz」 http://www.proholz.at/ の取り組みがドイツ中に広まっている。
という報告はうらやましい限り。

【導入講演:日本の森林・林業・木材産業の概要】
(農林水産省林野庁林政部)
概要説明がとてもわかりやすく現在の日本の林業の問題が改めて見えた。
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国土面積に大差ない日独だけど、ドイツの森林面積は国土の32%、対して日本は78%と倍。そのうちの44%が杉。
現在52憶㎥のストックがあり、毎年7千万㎥成長により増えている。
1970年頃まで植林が盛んに行われ伐期を迎えた木は50%にもなっているという。
でももしこれを切ったら、又植えるのかな?誰か施業するのかな?大きな疑問が湧く。
10ha以下の森林所有者が大半で、林業従事者は12万人から現在4万人になっているらしく
これが何より大きな問題と思う。
ドイツと圧倒的に違うのは急傾斜地が多く林道整備が行き届いていないため輸送費にコストがかかりすぎて森林所有者の利益が出ない点。
木材単価が下がった今では到底、育林や後継者育成まですることができないのが現状。
国は対策として機械化を進め重機と架線で輸送コストを下げる援助をするとのこと。
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一時期木材自給率が2割以下にまで下がった時期から今は36%にまで回復してるらしい。
でもこの多くはバイオマスなどの増加によるものらしいので一概には喜べない。
戦後大半の木材利用は住宅用材が占めていたが、今後は人口減少に備え住宅以外の用途での利用を促進する必要がある。
現在緩和法改正で12階建てまでの高層木造が可能となったが、イメージ的に浸透するにはまだまだと話された。

改めて聞けば聞くほどやっぱり吉備新日本の林業界。
なんどか改善のきっかけがほしい。




# by morizo-archi | 2019-05-17 02:32 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

日独「木材産業・木造建築」シンポジウム02

ヒュッテマン社集成材製造工場見学
Leimbinderwerk Hüttemann
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70haの敷地に沢山の塔屋が立ち並ぶ大きな集成材工場。
家族経営から始まった小さな工場は1970年にこの地に来て集成材を生産、近年オーストリアに本社を持つ8つのグループ会社からなる大企業に買収され生産量を伸ばしている。今では設備や塔屋も増え6万㎥の生産をする。
常時6千㎥のラミナを在庫し桟積み乾燥している。急ぎの注文時には乾燥済みのラミナを仕入れることもあり、
Maxこの倍の量が保管できるスペースを整備しているとのこと。
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広大な敷地にすごい量の材が置かれている。
乾燥機は5台。6万㎥の量がさばけるらしい。

乾燥したラミナはゴールドアイというマシーンで強度や乾燥節、割れや節まで四面同時に視覚的なところまで様々なチェックをする。
データーが取られ、高度や見た目の劣る部分はカットされOKとなった部分のみがラインを進んでいく。
進む材にも強度によってマークがされ、外部のより強度が必要な部分にはマークが入ったラミナ、そうでないところにはマークの無いラミナがオートマチックに配置され接着剤塗布、プレス、検査、結束と工場内を流れていく。
意外と人が作業をしているなと思ったけど、製品制度は厳格に守られているとのこと。
このゴールドアイは品質管理が厳しくプログラミングされていて、
これを操作して生産者が精度を調整することは絶対にできないんですよと案内役の設計部長さんが言っている。

NRW州はドイツ三位の経済都のデュッセルドルフを含む産業の活発なエリア。
環境意識や木材利用への観点から木造建築が増え出荷量も増えているらしい。
精度の高い集成材により大規模建築にも採用されることも増え、最長56mの巨大な製品から湾曲製品、手加工製品までラインナップも多い。
そんな巨大な製品がここへ来るまでに通ったあの路を使って輸送できるのか?と質問がでる。
見学者からのその質問は毎度のことのようで、部長さんは50年前からずっとここで生産をしていますからね。と。

幅160~360、成800、長さ3m ベーシックに作っているサイズが既に大きい。
ラミナの樹種はFichteが85%、Lärcheが15%
含水率は26~28を11~12%まで乾燥させ、乾燥のエネルギーは残材を利用して自社生産。
原材料の産地はヨーロッパを中心にスカンジナビアやロシアからも仕入れているが
今年は倒木被害の材が多く地域産材率が高い。
キクイムシは木の周囲しか食べないから集成材には全く影響がないらしい。

集成材生産工程は撮影禁止で必死にメモを取る。
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最後の工程、ロープで一つ一つ吊り上げ検査をしている塔屋で特別にと撮影OKが出た。
材の端にいる人が小さく見える。
巨大な材が持ち上がると流石にかなりになる。
これに仕口加工や金物取付までを完璧に工場で行うことで現場作業は4人体制で出来るらしい。
徹底的に合理的な建築計画。流石ドイツだと思った。

それにしてもシンポジウム初日の朝からものすごい情報量。
イヤホンから同時通訳の日本語説明がありがたいけどすでに頭がいっぱい。

# by morizo-archi | 2019-05-16 22:28 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

日独「木材産業・木造建築」シンポジウム01

空港に豪華なバスで迎えに来ていただきオルツベルクに向かう。
道中の森林で去年被害にあった森林の説明を受ける。
2018年は記録的なほど雨が降らず、キクイムシが大発生し木が弱っているところに11月の嵐で沢山の倒木が出た。
今、立ち枯れた木や倒木の整理をしているところとのこと。


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確かにあちこちに伐採搬出された後の空き地やまだ処理待ちの倒木がある。
倒れていなくてもキクイムシの被害が大きく立ち枯れてる木も目に付く。
被害にあった木は根元から倒れた木は材木として問題なく使えるものが多く、
キクイムシも外皮まわりしか食べないので製材して使うとのこと。
そうでないものはバイオマスなどに使うらしい。
【雨不足の影響】キクイムシ一般的に森林には居る昆虫。通常は弱った木につく。
木が弱る程の2018年の雨不足がいかに深刻だったか。
ベルリンでも噂に聞いてたマイナス20℃といったような寒さはここ数年なく、
私が体験した2018の冬はかなり暖冬だったようで、ほとんどの日を日本と変わらない感覚で過ごせた。

樹種は大半がFichte(唐桧)
その他はKiefer(松)、Eiche(楢)Lärche(唐松)などが少し。
Fichteはこの地域で200年前から植林されてきた樹種だけど本当はもっと緯度の高い地域に生息する樹らしく、
現在の急速な温暖化傾向にあっては少し厄介な樹となる可能性有?
まるで日本の杉のようで、Fichteがちょっと可哀そうに思えた。
今後はこのような異常気象に備えて混合林を目指すとヨーステンさんの解説。
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クリスマスツリーの生産エリアもたくさん見た。
NRW州はドイツトップの生産量を誇る。これは確かやっぱり樅って言ったかな?
日本では想像しにくい一般家庭に毎年ツリーの生木を用意する文化があってびっくりした。
林業と言っていいのか否かわからないけど、木にしては短期に収穫が可能な畑のような光景。
枝だけを飾り用に使うために北山杉の様にてっぺんしか枝が残っていない背の高い樹もあったりなかなか面白い。
ツリーを毎年使い捨ててるのかどうかわからないけど、もし使い捨てても樹なので循環可能だし、
若木の炭素吸収率の高さを考えるとプラス面もあるかも。と思ったり。
日本でも皆さんクリスマスは楽しむけれど、この産業は日本ではまだまだまねできないと思った。


# by morizo-archi | 2019-05-16 22:04 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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