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2020年 01月 20日 ( 1 )

Bremen市場調査

haus BAU メッセ。
小さめのメッセだったけど、約100件の出店らしい。
調査としてはまーまーの収穫があった。
どんな商品が展示されるのか?どんなメーカーが出展しているのか?
どんな人が見に来るのか?どんな対応をしているのか?
そして興味深い作り手に出会えたら器プロジェクトのことをちらっと話してみる。
更にコンタクト先を交換する。目標5人。
一応達成。
もっと突っ込んだ質問が出来るように次はもう少し準備を増やそうと思う。
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気になっていた住宅性能。ベルリンは古い建物も断熱サッシに順次取り換えているもののまだまだ対応が遅れているように思う。
性能を上げる以前に住宅が足りてない現状がますます厳しくなってる感じ。ほかの地域はどうなのか?
ブレーメンの今回のメッセは既存住宅への製品が多く、気候保護機関の品質基準を満たしているメーカーだけが出展できると書いているほど。
さすがに性能の上げ方にも自然寄りの素材で開発された製品が目立つ。
このメーカーは三種類。石、紙、グラスから作った断熱材を取り扱う。
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この展示では従来のグラスウールやスタイロ系の断熱材よりも7℃暑さを和らげることを表現している。
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充填方法や製品の特徴を明快に表示。もちろん詳しいデータ資料も備えている。
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こんなに小型の給湯器を発見。上のふたつはそれぞれこのサイスで住宅一軒分の給湯を賄える瞬間湯沸かし器。
エネルギー源は電気とのこと。
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評価A

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こちらもA。
ENERG:EUエネルギーラベル。
この表示最近よく見る。気にかけてるせいか。ホームセンターの売り場でもこの表示を見かける。
日本ではまだまだ販売価格で気を引く傾向にあるように思うけど、ドイツでは消費者に対してこういった情報が重要。
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太陽光パネルメーカーも何件も出展。種類も多数。

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年間日照時間の少ない北ドイツでどの程度需要があるのか疑問だったけど、一般住宅でも結構採用されている印象を受けた。
家の図面を手に具体的な相談に訪れている人もいる。
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このメーカーは住宅内のすべてのエネルギーを見える化する装置を販売。
南ドイツの方が太陽光発電の効率がいいけど北ドイツでも自然エネルギー活用をしようとする人は一定層いる模様。
どうやら売電できるくらいの性能を持っているようで、そのシミュレーションを展示していた。
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断熱サッシの断面がイカツイ。
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このメーカーは沢山のバリエーションを持ち、これでもかというほどの工夫が凝らされている。

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Berlinではペアガラスが一般的だけど、このメーカーではトリプルガラスが標準のよう。
いつか日本で見たEU製の4層硝子は今回見かけなかったけど、サッシメーカーはまだまだ需要があるので元気に見える。
日本では少ないけど、木製断熱サッシの出展が樹脂サッシの出展よりも多いような気がした。
エコ意識のせいか、木のメンテをちゃんとする文化のせいか、木製サッシの需要と供給が共に多いのは羨ましい。
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後日連絡を取りたい工房を発見。「more」
エポキシに木っ端を取り込んだ「まな板」らしい。

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非天然素材が天然素材を引き立てまくってる。
妙に惹かれてしまった。
でもまな板は技術表現とアイキャッチとして作っているだけなのかもしれない。
他は天然素材をなるべくそのまま活かすデザインをメインにした製品が多数。
ブレーメンの郊外らしく、田舎だと言ってたけど、製材から製品制作まで行い手仕事職人さんが何人もいるようで頼もしい。

実はこのブースの前に裏側の弟子のブースを見ていた。
moreは彼らのアウスビルドゥング(実習トレーニング)の受け入れ先で、きっと彼らの出展も支援していると思う。
なんとも微笑ましい師弟関係。
弟子といってもまだまだ若い。若すぎる。
17歳と18歳のという衝撃の歳の若さ。
この男の子達が二人でブランドを立ち上げ、今年で3年目とのこと。
「JHHL」なんと15歳で起業!?すばらしい。
製品はパレットを使いバーナーで焦がしたたざっくりしたデザイン。
昨日は製品が売れたんだと嬉しそうに話す顔がまだまだあどけない。
この先是非もモノづくりを楽しんでほしいと老婆心。。。

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内装業を全般に行うRaumgestaltung。
ここでも若き青年が職人を目指しアウスビルドゥング中。
まもなく修行を終え、まずはゲゼレになりその後マイスターを目指すらしい。
出展ブースで古い家具の修理リメイクを実演中。
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母はゲゼレ、父はマイスター。一家で仕事をしている模様。
家族だけでなくスタッフも何人かいて総出で出展している。
営業マンと話が弾むうちに興味深いことを聞けた。
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現在のドイツでは手工業にはプロブレムがあるという。
みんな稼ぎのいいコンピューター関係の仕事に就き、手工業は後継者が減っているという。
ブレーメンではこの編み仕事ができる職人さんはもう一人しかいなくなってしまったい。
その人は後継者がいなのでやめたらこの地域では作れる人が途絶えてしまうらしい。
日本も同じプロブレムを抱えているというと、意気投合。

器プロジェクトの冊子を見せながら早速ナンパに取り掛かる。
とても興味をもってくれて社長を呼んでくれ説明までしてくれた。
けど、社長には、すまないが興味ない。とバッサリ。…撃沈。
この会社には後継者がちゃんといるのでそうなるのは無理もない。
めげずに他を探す。


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トラックからガレージ迄なんでも出展してるのでチェーンソーくらいは当たり前。
買おうか否か検討中のお父さん。皆さんチェーンソーくらいはどの家庭にもある勢い。
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商品の展示方法が斬新で二度見してしまった。
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家庭用サウナメーカーも何社も出展。デザイン性やコンセプトもそれぞれで面白い。
エネルギー源が気になるところ。。。
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ひときわ人気を集めていたのは自然派系デザインの家具メーカー。
システムキッチンの面材もこのテイストで一品生産。素材の個性をそのまま活かしてる。

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大きめのサイズ感のせいか、節はもちろんのこと、反りや窪みもデザインとして成り立ってる感じ。
ブースの雰囲気造りと製品のバリエーションの多さで商談待ちの人もいる程。

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メッセにわざわざ足を運ぶユーザーの意識はやっぱり高めで、
大量生産製品にはない味わいのようなものが好まれるかもしれないと思った。

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事前に一番興味があった煉瓦メーカーも何社もあった。
けど外装用にタイル製品を展示してるメーカーがほとんど。
その中で唯一渋い煉瓦で組積の製品展示をするメーカーが。
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でもこのメーカーも外装用仕上げタイル的なものも展示。
もう組積構造の需要はなくなってしまったのか?
以前、煉瓦を断熱材としても機能させる発想もあると聞いたことがあったから
是非いろいろ聞きたかったけどブースに聞けそうな人が不在で残念。
資料をもらって帰って自習しようと思う。
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恐ろしい分厚さの断熱材の展示と、壁体内暖房の展示で興味を惹かれてしまったこのメーカー。
断熱材の分厚さは3㎜~300㎜までの品ぞろえ。
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性能もそれはそれは素晴らしい。
しかも原料はほぼ木。

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内装の仕上げに素地で使えるか聞いてみたら、普通はしないけど室内なら可能では?もし望めば。と言われて、
器プロジェクトの仕上げバリエーションに検討したくなっってしまった。

しかし、既存住宅に外断熱を施す工事がベルリンでも行われてるらしい。
この上に仕上げ工程を3層施すものの、これが外装で万が一の漏水でも対処できるのかもっといろいろ聞いてみたかった。
Berlinに支店があるからメールをくれたら連絡を廻してくれるとのこと。本気で検討してみようか・・・。

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最後は木工には欠かせないクランプ。万力。
バーを廻すだけの手間いらずの優れもの。
ノリも釘も工具も使わずきっちり固定してくれる。

創業100年。当時から変わらないロングセラーもあるらしい。
サイズや素材の変更対応ができる可能性もあるとのこと。
作業中の仮止めとはいえ、それなりにしっかりしてる。
組み立て分解できる和の技術に通じるものがあると思ってしまった。
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いつもよく見てたけど改めて見るとやっぱりかわいい。マンボウ?それともウサギ?製品の見た目についても販売員のお姉さんと会話が弾む。
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会場の一番奥では次々と30分程度のミニセミナーが行われてた。
結露被害の現状に激怒しながら熱く講演をする専門家。なかなか専門的な内容。
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それを真剣に聞くなかなかな人数の一般エンドユーザー。
自分の家のこととは言え、勉強熱心な人が多くて驚く。
たまに、講演者が難しすぎますか?話すのが早すぎますか?と問いかけても、問題ない。と余裕を見せるところにもびっくり。
ドイツではメンテナンスも含めて日本よりダンゼン家造りに関与する人が多い。
情報や材料、道具のマーケットも大きいい。
メーカーとユーザーが共に成長しているように思える。
そこのところは是非とも日本もそうなってほしいと感じた。

ケルンやパリのメッセに比べると全体的にかなり地味でバイヤーよりもエンドユーザーをターゲットにしている今回のメッセ。
小さいが故、直接作り手と出会える機会があったのかもしれない。
明確な目的をもって出かけるとメッセやエキシビションでの発見や出会いには価値がある。
今後も出かけたいと思う。

by morizo-archi | 2020-01-20 03:05 | 欧州チャレンジ2020 | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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