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2018年 12月 11日 ( 1 )

制作が始まった。

先日図面を描いてたフィッシャー邸の障子制作が始まっていた。
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まだチェックバックもらってないけど、年内納品の為ニルス君はなんと土曜日返上で部材の加工をし始めたとのこと。
え!?土曜日に仕事!?ドイツじゃないみたい。って言ったら、Takumiノットドイチェ。と笑いながら。よっぽど忙しいってこと。
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今日は制作をちょっとだけお手伝いさせてもらった。私も耳ガード?を付けてニルス君の製材の合番。
慎重に木柄を見ながら木取した部材を仕上げ寸法に整えていく。
そういえば10年くらい前にも一ヶ月間吉野中央木材さんで丁稚をさせてもらった。
一本ずつ丁寧に木を扱う感じ。これこれ。
図面を自分が書いたのでどこの部材かもよくわかるし、何より職人さんが真剣に作業する姿を見れるのが嬉しい。
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ベルントさんに、日本の木と比べてどうですか?と聞かれ、素直にきれいと思います。
と答えたものの、そもそも樹種が違う。
日本で障子によく使われるスプルースよりも今回の物件で使うドイツの松はどっしりとした感じ。
ベルントさんは何処で育った木か、買い付けを自分でしてるから素性もよく知ってる。
しかも、障子のタッパが2.5m!部材寸法や納まりをあれこれ検討したけど、
それ以上にやっぱり素材選びや木取が大事。
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面によって完全に柾目と板目に分かれないようになるべく面に対して年輪が45~60度になるように努めているらしい。
とは言え、原木を板材にした状態で買ってるからロスとのバランスを取りながら、見極めが難しい。
製材は始まってるけど図面のチェックと納まりの再検討が並行して進む。
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朝は康子さんがいないので三人ですったもんだ。他にもしないといけないことがいっぱいあるから早くしなきゃ。
見積内容が両面組子だったことや框の見つけ寸法が違ってたことがわかって、あーだこーだと納まりの話をしてたら
ベルントさんが「ZU VIELE KÖCHE VERDERBEN DEN BREI」と。
シェフが多すぎると料理がまずくなるという意味だそうで、

じゃあ誰がシェフ?
ボクはウェイター。と、ベルントさんが言うので、
じゃあ私皿洗い。と、私が言うと、
ニルス君が、んん~シェフ、康子。と。

そう言ってるところに康子さん登場。
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付け子を付けるか付けないか。デザイン的なことも考えながら、狂いが抑えやすく、作りやすく、貼替の時にもやりやすいように。
決定案は、前にスイスのクライアントの要望で考案した付け子に見えない両面組子の納まり「スイス式」(命名byTakumi)でいくことに。
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先日の衝撃の障子とは違い、Takumiはもちろんほぞや合いかぎ加工をするからその分長く。寸法取りも慎重に。
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大慌てでス面を修正する。図面は小数点第一位まで表現したシビアな寸法が求められる。
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これを元に部材の制作寸法をニルス君と2人で日本語、英語、ドイツ語、たまにスペイン語が入るごちゃまぜ悶絶トーク。
スペル調べる時間がないから日本語まじりで描いた図面。ベルントさんはクライアントにそのまま送っちゃってるし。
もう待ったなしのガチワーク。ドキドキする。ほんとに納まりあってるのかな?言ってること伝わってるのかな?
ランチの時以外はみんなちょっと小走りな感じで、工房内はほんとに時間があっという間に過ぎていく。
つまらないこと何度も聞けないし。
・・・・ああ、もう学校に行く時間だし。

そこで、帰りにボスから英語禁止令が出た。
わからないことは何でも聞いていいから。
ニルスともドイツ語で話すように。と。
は、はい!!

あああああ~!ドイツ語ーーーーーー!!


by morizo-archi | 2018-12-11 08:54 | 欧州作り手・素材レポート(日本比較含む) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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