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2016年 06月 30日 ( 2 )

もくちくカフェweb版 03 林業@中神木材

今回は突発的に行くことが決まった林業地のレポートからお届けします。
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朝の林業地
なぜか決行した1人野宿明けの朝。5時に中井さんと待ち合わせて林業地に向かいます。あんなに怖い思いをしたのに朝の山はほんとに気持ちいいです。この時期、4時過ぎには明るくなり始めるので山守さん達は普通に5時くらいからでも山に入ります。
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こんな斜面です。もう私には80度くらいに見えてしまうのですが、、、、。私を気遣ってゆっくり登る中井さんの後を必死についていきます。
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登ること1時間。山守さん達は、この距離を、このアップダウンを、普通に道具と燃料を担いで歩いて登り、その先で力仕事をするのです。すごいです。
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到着。朝日が気持ちよく差し込みます。
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ぅう~ん。何とも言えません。
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中井さんがコーヒーを入れて下さいました。どこまでも気遣いの人です。
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大黒柱の下見
頂上に近いところのこの辺りでH邸の大黒柱を見繕って頂いてます。幹にピンクのテープを巻いているのが見えます。直径25cm程度の数本の候補の中から選ぶ予定です。H家はおじいちゃんが大工さんで、木や自然にも関心があります。昨年末には子供たちを連れて製材所や林業地にまで来て頂きました。原木から家を建てるというストーリーにもとても興味をもって頂いているので、ぜひ実現させたいです。

さて、その木を切るのはもう少し先ですが、この日は前日に切った木に「サシ」を入れる作業をするとのこと。せっかくなので仕事を少し見学させていもらいました。
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数本木が切られて寝ています。この山から今年初の出材です。1時間かけて登ってきた道を担いで持って帰るわけにはいきません。さてどうやって山から出すのでしょうか。
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林業の事情
正解は、ヘリコプターで吊上げて運ぶのです。吉野ならではと思いますが、林道をつけにくい事情があり、ヘリ出材をすることは珍しくないのです。定規(白い棒)を持って印をつけています。棒の長さは約2m。真ん中の1mのところにもラインがあります。建築建材の一般的な流通長さ(よく使われる長さ)が3mか、4mですのでその長さに切る印を付けます。木の曲りや、癖を見て、どの部分で4mとるか、3mにしてしまうか、決める作業を「サシを入れる」と言います。もちろん長いままの方が価値は高いのですが、曲がりや難点があると価格はがたっと落ちます。ヘリが一回に吊りあげれる重さも決まっているため、むやみに長いまま出せません。また、ヘリは分単位でコストが掛るので効率よく、且つ高値で売れるものしか連れて帰れないのです。
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中心がちゃんと真ん中で、枝打ち(材木にしたときに節が出ないように枝を切る作業)も若いときにしっかりしてあるのがわかります。ふーん。と思うかもしれませんがすごいことなんです。一見、単なる木の断面ですが、いろんなことがここからわかるのです。年輪を数えると樹齢110年ほど。雨の日も風の日も自然にさらされ、台風や雷を免れ110年間じっと立っていたのです。吉野では他の産地よりも密集して木を植え、少しずつ間伐(間引き)を行い、一気にブクブク太らないよう丁寧に育てます。良材を作る為、選りすぐりの子を残しゆっくり育てます。110歳になったこの子は、ヘリを使ってでもお嫁に出す価値のある選ばれし子となりました。ミスユニバースなみです。
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悲しい現実
そんな手塩にかけた子ですら、全身を連れて帰れないのです。理由は木材の値段が安くなりすぎたからです。出せば赤字になる部分は泣く泣く置いていくのです。例えば、直径23cmほど、長さ1.5m、十分きれいです。連れて帰りたいです。でもこれを出そうとすると、コストや時間、労力に見合う値段がつかない場合どこかに無理が来る。なので置いていくしかないと判断します。悲しいですがこれが今の日本の林業の現実です。吉野以外のヘリなど使わない林業地でも捨て切り(切っても出材しない)をすることは少なくありません。かといって切らないっと木が育つにつれ生い茂り満員定員オーバー、真っ暗で、不健全な森になってしまいます。
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木という素材は大きさや重さがあり、運搬にとてもコストがかかってしまうのです。また、吉野のように丁寧に育てた材ほど、丁寧に扱わないと数十年、数百年、何世代もかかって育てた材の価値が一瞬で落ちてしまいます。吉野の山守(やまもり)さん達は現実と先祖の思いを背負って、今求められていること、数十年後、数百年後のことも考え、冷静に判断し山を守っています。これはすごいことです。
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山守(やまもり)という仕事
木の元(根に近い方)をみて、末(木の上の方)をみて、曲がりをみて、連れて帰る部分を決めます。電卓も使わず、どの材とどの材を何本吊り上げるのがベストか、重量は合理的か、効率的に運べるか、流れるように決めていきます。山での時間は貴重。もたもたしません。

また、立っている木のどれを切ってどれを残すか。何年後にどんな手入れをするか。山主さんの意向を聞きながら先を見据えたアドバイスをするのも山守さんの大切な仕事です。頭も力も気も使う大変なお仕事です。過酷で危険でしかもある意味国土を支える職業。国土の約七割が森林、そのうちの四割が人工林なんです。もう少し優遇されないと林業従事者がどんどん減ってしまいます。雨は山に降り川を流れ生活水となって私達の暮らしを支えます。日本中に山のお世話になっていない人は一人もいないと思うのです。私ができることは小さすぎますがせめて山のこと、木のことを知ってもらうきっかけになればと、地味に発信を続けたいと思います。
今回は林業のごく一部にスポットを当ててみました。まだまだあるのでこの続きはいつかまた。

さて、今回のカフェタイム
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「シノギのシロップ入れ 中」1,700円
作者:河原崎優子:信楽にて作陶 
やままちギャラリーにて展示販売中
13:00-19:00(月・火曜定休日)
商品情報:さいえ

【Morizo-チョイスポイント】
実は前から狙ってました。ソースやミルクピッチャーに
口が広くて、入れやすく洗いやすい、優しいフォルム。
今回はお干菓子とミルクティーです。
いつかプリンを作ってカラメルを入れるのを夢見ています♡



by morizo-archi | 2016-06-30 03:14 | もくちくカフェweb版 | Comments(0)

▲6月の「月一山へ」報告

行きました。1人野宿編。怖かった~~~~。
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ほんとに真っ暗なんです。

その前に、、、朝、三奇楼さんにちょっと用事があって寄りました。アイス、お弁当、御馳走になりました。昼から蔵の片づけがあるとのことで、流れでちょいとお手伝い。蔵の荷物を収めるためにまずは地下の倉庫の片付けを。
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その次は蔵の荷物を整理。三奇楼さんは元料亭旅館。数度の改築に使い残された材料や取替えられた古材、道具や食器が山のように残っていました。
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面白いものや素敵なもの、捨てがたいものも多々。それを言い出すと片付かないので、せっせと種分け、運搬を。人海戦術恐るべし。
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のなかなかの量でしたが、「上市まちづくりの会リターンズ」のメンバーの仕事の早いこと。さくさくと片付き、ここでの新しい試みが一歩進んだのかも。この蔵がどんな感じに活用されるのかとても楽しみです!

4時過ぎ作業終了!さて、出発!山へGO!と自転車をこぎ出すも、いつも通りなら30分程度で到着ですが、ぜんぜんたどり着かないのです。今回は中井さんの先祖が戦後まで住んでいた山中を目指したのですが、坂がきつくて自転車が登らない!1時間後にやっと林道の入り口に到着。そこに自転車を置いて歩いて登ることに。
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何度か連れてきてもらったのは車の助手席にちょこんと乗ってです。こんなに遠かったっけ?こんなに坂がきつかったっけ?道が合っているのかも不安になってきたところに、、、、見おぼえのあるヘリポートが見えてほっと。しかし、もう5時半。目的地まであとどのくらいだっけ?今さら徒歩と車の大きな差に気づく・・・・。
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道中、山の気持ちよさを楽しむゆとりは有りません。日が沈むのを気にしながらとにかく登ります。
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日没前に到着。中井さんが心配してタンクの水を持ってきてくれていました。なんという心遣い。感謝です。
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早速テントを張りました。借りたテントを初めて組み立てびっくり。15分で張れてしまいました。コンパクト、軽量、簡単。どこかで聞いたフレーズ?テントが知らない間にこんなに進化していたとは驚きです。奥に見えるのは罠です。もし、くまが出たらここに逃げようと、構造をチェック。助かっても誰か来るまで出れなさそうです。携帯電波も届かない山の中に、さて、どうして1人で来てしまったのでしょうか。・・・・はめられた。
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今さら帰れないので飲んで寝ることに。花巴樽丸。アテはポテチのりしお。
電気もガスも水道もないここで70年ほど前まで10軒くらいの家があったそうで、いったいどんな暮らしだったのでしょう。
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蛍を見たかったけど小川まで下山する勇気がなく、せめてちょっと広いとことで星を見ようとヘッドライトを頼りに10分ほど歩きます。もういつものここちよさは全くありません。怖い。ただそれだけです。ひらけたところでライトを消してみます。目が慣れるまでほんとに真っ暗です。まっくら。マックラ。それを我慢してると星が見え始めます。写真には写りませんが、すごい数です。ぅわ~。
こそへ車の音。中井さんじゃなかったらどうしよう。。。。だれ???ビクビクしてると中井さんと大西さんの笑い声も聞こえ始めました。
景気づけにお酒とアテの差し入れ。またまた感謝です。野宿はよっぽど心配な行為なのか、電波の繋がる携帯電話も貸して下さいました。
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帰ろうとする中井さん達を引き留めるように車がぬかるみから出られません。あの手この手汗だくで脱出して、とうとう二人は帰って行ってしまいました。
早く寝てしまえと床に就くも、あちこちから聞こえてくる鳴き声。鳥?シカ?タヌキ?うるさくて寝れないほどの至近距離です。しゃべくり漫才の掛け合いのようにずーっと続くのです。そのうち小動物がテントに体当たり!テントごと何かが覆いかぶさって重くて動けない。どこからが夢でどこまでが現実かわからない一夜。ごめんなさい。もうしません。
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夜明けです。生還しました。5時に中井さんと待ち合わせて林業地へ向かいます。もう気持ちい山に戻っています。
今設計中のお宅の大黒柱の下見です。その様子はまた後日。



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朝9時に自転車で大和上市に無事到着。仕事に戻る前に、お礼参りへ大師山寺に寄りました。願いが叶ったら梅干し3つをお供えしに来てくださいと書いてある不思議な天神さん。他にも願いがかなった人が沢山いたようでこの日は梅干しが山盛りでした。気さくな住職と少しおしゃべり。中井さんのフェイスブックを見ていたようで、もう野宿のことを知っておられました。吉野といえども山を下りたら情報社会。早いですね。
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梅雨の合間の快晴。今回の月一山へ。また一つ知らない山の一面を見る事ができました。


お昼はいいけど、夜は怖い☆
「月一山へ」来月も行きます~よ~。

これまでの様子はこちら→「月一山へ

ご関心のある方、お気軽にお問合せ下さい。
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by morizo-archi | 2016-06-30 00:35 | 時々山へ(+月一山へ2016) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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