鉋削りコンテスト in ベルリン日独センター

#Open Monday × UTSUWA project　のもう1つのプログラムは鉋コンテスト。
会場でアナウンスして募ったコンテストの挑戦者。15名の定員は瞬息で埋まってしまった☆
皆さんどれだけ興味があるのか、日本の鉋削り。ルールはより楽しんでもらえるように単に削るだけでなく、、、、自分のメッセージを書いて、途中で途切れないように削りきる。吉野ヒノキに三菱の鉛筆がこのルールにぴったりの相性だったので採用☆

ひとりづつステージに上がり思いをつづり、鉋で削る。

会場の和やかな雰囲気とは対照的に真剣な面持ちの挑戦者さん達。

女性も男性もプロもアマも削ってみたい。日本の檜を日本の鉋で。

そして15名の作品が出そろいました。

厳正なる審査の結果、、、

5名の受賞者が選ばれました。

受賞者には賞状と日本からのお土産が授与され、大喜び♡
3位には立派なお能の扇子。2位にはヒシカ工業の切れ味抜群の鋸。
そして栄えある1位にはなんと、副賞として(一財)大阪地域振興調査会から2025EXPOに参加するための来日費助成が授与されました。

後でわかったことですが、優勝者のTimは現在木工の職業訓練中の職人を目指す若者でした。

日本でインターンをした経験もあり、職業訓練を終えて来年のEXPOのプログラムに参加したいと意気込んでいる。
大いに盛り上がった間かけ釣りコンテスト。

受賞者のインタビューで印象に残ったのは、普段工房でものづくりをしているときは結構孤独感を感じているけど、

こんな風に他の職人さんに会える機会があってうれしい。というコメント。

これには沖本大工も同じ気持ちだと共感。

ここでもひとつ、職人さんの本音を聞くことができました。

国ら地域は違えど、同じ思いを持っている職人さん同士。とてもほっこりした気持ちになりました。

職人不足が深刻と言われ始めて久しい昨今でも、こうやって手仕事のものづくりを目指す若者はにドイツにも日本にもいる。

かなり少数でも確かにいるんだということを実感した瞬間でもありました。

準備や調整に携わってくれたメンバーをはじめ、急なアレンジやアイディアに対応してくださったセンターの方達にはありがとうございました。

また、遠くから来場してくださった参加者の皆様にもお礼申し上げます。