組子!お箸!木工ワークショップ! in ベルリン日独センター
2024年 10月 14日
遠く飛鳥時代から長い年月をかけて職人たちの伝統を守る心と情熱により、現代まで引き継がれてきました。
デザイン、加工技術、道具の手入れ、技術や経験はもちろんのこと、素材である木の選定、ひいては良材を育てる林業にまで及びます。
精度の良さのあまり、丁寧に、コツをつかんで組立てないとパーツが折れてしまいます。
現に、素人の皆さんが挑戦すると沢山のパーツが壊れました。
これを、プロは素早く正確に大量に組み上げていくのです。
木の特徴を見極める経験と、高い技術力が必要な根気のいる仕事です。
ご協力頂いた 株式会社タニハタ さんの組子は有機物と思えないほどの精度です。
良質な素材とも相まって品がありそれでいて木のやさしさもある。しかも香りも楽しめる。
実物を手にした人だけが感じることができるものです。
参加者さんは順番待ちで、すべての希望者の方に体験していただくことができませんでしたが、
機会があればまた是非開催したいワークショップの一つです。
もう1つのワークショップはお箸づくりです。
こちらも日本の良材、吉野杉をつかったワークショップです。
ジグと鉋を使い四角い棒を細く食べやすい形に仕上げます。
参加された皆さんはとても真剣に熱中していました。
木を削る。この単純な作業の中にも沢山の要素があります。
削る向きや、鉋の力加減、仕上げの頃合いなど、やっていくうちにコツを素早く使う人もいれば、なかなか苦戦している人もいます。
木に触れる。道具を使う。その小さな経験が何かのきっかけになるかもしれません。
老いも若きも好奇心旺盛な来場者さん達。
老いも若きも好奇心旺盛な来場者さん達。
順番が回ってこなくてものぞき込んで楽しんでいます。
運よく調整した人は夢中で楽しんでいます。
my箸を眺めてとてもうれしそうな表情をしてくれるとこちらまでうれしくなりますね。
自分のお箸を作る。小さなワークショップですが、ものづくりを知るきっかけとしてとてもいいツールだと思います。
持ち帰ったお箸でご飯を食べるたびに何かを感じて頂けたら幸いです。
タニハタ様、キサブロウ様にはいつもご協力いただきありがとうございました。
そしてご参加いただいた皆様にも厚く御礼申し上げます。
by morizo-archi
| 2024-10-14 20:00
| UTSUWA 2024
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