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UTSUWA-DANGI Foreword-09

日独“器”談義UTSUWA-DANGI (Scroll down and you will find the text in English).
~日独の職人さんに今を聞くオンライントークプログラム~
月  日:2024年2月23日(金・祝)
時  間:18:00〜19:30(日本時間)/10:00〜11:30(ドイツ時間)
UTSUWA-DANGIに向けて、思いやトークに参加する方たちの紹介を、カウントダウン的にブログにUPしていきたいと思います☆
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今回ご紹介する出演者さんは、中野泰仁さん Yasuhiro Nakano紙戸屋・中野表具店 https://fusuma.jp/
3代目店主で、一級表具師で、職業訓練指導員でもある、いつも優しいUTSUWAJapanのお兄ちゃん的存在。
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静かに黙々と仕事をする姿は、落ち着きがあってかっこいいんです。
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表具の仕事は襖や障子に紙や布を貼る仕事以外にも、屏風や衝立や掛け軸など幅広く、現在では壁にビニールクロスを張るクロス屋さんの仕事も、もとは壁に紙を貼る時代は表具師さんの仕事だった。
1000年以上前から今に至るまで建築の形はこんなに変わってきたのに大きく形を変えずに今も使われるに襖や障子。それを仕立てるのがこの表具師さんの仕事。
故に、いろーーーーーんな歴史や技術が重なっている表具の世界。とっても奥深いんです。

私は「表具は愛の仕事」だと思います。なぜなら、紙や布を張るときに、貼り換えを前提にやさしく貼るからです。


数年後、もくは数十年後、貼り換えをするのは自分ではなく別の表具師さんかもしれない。その人のために剥がしやすく、しかし使う人のためにしっかりと貼る。

この見えにく〜い技術は愛なしにはできません。


何度も何度も貼ることでその加減がわかる。技術を付けるには沢山貼るしかない。と言います。

昨今では和室が減ってこれまでと同じような仕事の廻り方ではなくなってきてるという中野さん。


道具を作る職人さんも減り入手が難しくなったり、現場側の職人さんの受け入れ環境も変わってきているとも言ってました。


半面、襖や障子にもいろんなバリエーションが増え、素材も多種多様になっていろんなことに対応しないといけない。。。

例にもれず表具業界もきっと大変です。

そんな状況でも愚痴を言わず、黙々といい仕事をする中野さん。


廃業する表具屋さんが増える中、最近はいい仕事の割合が逆に増えているとのこと。

夢は温泉旅館を廻りながら襖や障子の貼り換えをする「流しの表具師」?!

その夢もっと詳しく聞いてみたい!!



by morizo-archi | 2024-02-16 10:16 | UTSUWA 2024 | Comments(0)

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