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DIYをDITで。

吉野町でDIYのプログラムに参加してきました。
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明治時代に建てられた伊勢街道沿いに建つ古民家。空き家になって25年。
その間に雨漏りが進行して、床に穴が開いている。
ということで、今回は床の撤去から下地のやり替えまでを7人のDIY未経験者が体験!
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まずは床板の撤去から。
バールの使い方を教えてもらうと力の入れ方がまるで変わる。
上手くできると気持ちい~。
コツを知ると安全且つ効率アップ!さすがプロ。
釘が足に刺さった経験を連呼しながら楽しく参加者への注意を促す楽しい職人さん達。
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この和室はあとで増築されてた部分のようで、オリジナル部分と材料が違う。
大引き(下の丸太)は屋根裏で使われてた古材のようで、ホゾ穴がちらほら。
手間より木が貴重だった昔は、木材を何度も大切に使いまわしてたのが普通。
その分技術も必要だったと思うとしみじみ古材を見てしまう。
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こんなにボロボロになっている木も芯の部分は残ってることが多くて、やっぱり「赤身」ってすごい。
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雨漏りで湿気が多くて柔らかい辺材「白太」部分にはまだ白アリが!絶賛食事中!!
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丁寧に作業の手順やコツを教えてくれる若き大工さん。
すべてには理屈があって、それを知ることで違う状況にも対応できるようになる。
みんな感心しながら熱心に聞き入るこの光景がすごく印象的でかわいい♡

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床の解体に伴って予定外の壁が崩壊!というハプニングも☆
下地が腐っててぎりぎり立っていた状況だった壁。
無事撤去してさらに構造が見えやすくなった~:)

改修現場では臨機応変な対応が必要♪どんな状況でも何とかする。
皆に怪我がないように対処しつつ、安全第一な即決判断。
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そして、
新しい床組み材には白アリが来ないように防腐防蟻塗料を塗る。
顔に付いたらえらいことになるで~、とキメ細やかな注意もはらってくれる。

大工さん達はお手本を見せてくれて、ややこしいところはサクッとやってくれて、
場を盛り上げるのも上手で楽しく作業はす進む~。

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今回は束石に半割ブロックを使うことに。
金槌だけでコンコンコン、パカッ!
いとも簡単にきれいに割れちゃう。
埃のでるサンダーを使わずに適材適所、方法を使い分けるのも職人さんの知恵~。

それにしても私がやると3倍くらいの打撃数が必要。何が違うのかな?
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モルタルの配合はセメントと砂を1対3。でも俺はちょっとセメント多め。水はこのくらい。
・・・・・ってどのくらい?
セメントは多すぎたら割れるし、少なすぎたらくっつかないし、、、、水を入れ過ぎたら砂とセメンを足して、このくらい。
・・・・・ってハンバーグぐらいかな。
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束石を据えるところを木の棒で転圧して、水糸と水平器を使って束石設置!
だんだんみんなの役割分担ができてきて連携感がいい感じ~。
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続いて、文明の利器、レーザーで建物の歪みをチェック!
お高いレーザーとまーまーのレーザーの違いの解説なんかもあって興味深い。
コードレスの丸鋸を初めて使わせてもらったり、安全装置もグレードアップしてたりと、文明の利器はどんどん進化してることを知る機会にも。
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床のレベル差は6畳間で2cmほどあったことが判明。
この差をどこでどのように調整するかは、ケースバイケース。
今回は新しい床を水平にするために、隣の部屋との敷居部分で処理することに。

大引きの高さをどうやって決めるかを図解で説明してくれる南社長。大工さんの頭の中が目に見えてわかりやすい♡
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昼からの作業開始にしては結構いろんな工程を体験させてもらった。
プロに指導してもらうと安心安全でどんどん進む感が楽しい♡
でもそれは、事前準備やいろんな段取りをして頂いてたおかげ! ありがたいことです!!

プロと一緒ならまた参加したい☆ みんなでやると楽しい♪ というのが今回の率直な感想。
もしこれが自分だけのセルフビルドなら途中で挫折してるかも?
最近よく、DIY(Do It Yourself)じゃなくて DIT(Do It Together)って言葉を聞くことあったけど、これか~~~~。と納得。
これが地域と結びついていろんな出会いにもなってまた来たい場所になるってことか~~~~。と実感。
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で、1日しか参加しないのに、ちゃっかり懇親会には出席!
吉野の食材をふんだんに使ったゆず塩鍋最高~。

参加者さん達が遠方からわざわざ参加したわけや、
移住スタッフの方や大工さん、南社長、会長さん達のいろんな話を聞けてめちゃ楽しかったし、
こんな「場」があるっていいな~と思った。
お先に失礼するのが惜しかった~。
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翌日は参加できなかったけど、5人の参加者さんで材を切り、

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床組みをして、

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断熱材の設置と、

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床下地をしたようで、やり切った感いっぱいの写真が届いた☆
本当にお疲れさまでした~!
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古い建物を解体することで見える昔の手仕事。
それを修繕してまた使いつ続ける現代の手仕事。
ちょっと携わるだけで職人さんの凄さや考えが垣間見れるこんな規格が
日本中でもっといっぱいいっぱいあったら、
もっと職人さんを見直し機会が増えるかもと、身をもって体験して思いました。

いろんな気づきと発見もあって参加してよかったです☆
この機会を作ってくださった皆さんにお礼申し上げます~。
本当にありがとうございました!!!!!




Commented by 栁瀨晴夫 at 2023-12-07 18:04 x
いつも有難うございます。
来年あたり、このような作業をしなければならないかも、という予定があり、参考にさせていただきます。
by morizo-archi | 2023-12-02 23:30 | 職人さんMeets | Comments(1)

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