感動の指物建築

久しぶりに凄い建築を見ました。牛尾神社。
佐渡の山間にひっそりあるには凄すぎます。見た瞬間、ええええーーーーっとなる彫刻の激しさ。バロックもびっくり。この見事な”くり彫り梁”こんな海老虹梁みたことないです。スケスケで構造の要をなしているか否か。
神社の歴史は古く792年創建。1892年の焼失後再建され、5年間をかけて彫られたものらしい。三方唐破風造という豪華な様式と相まって迫力満点。
軒先の構造は何重にも重なる枡組。見るたびに感心するけど、この仕事できる人ってどんな脳構造になってるのか不思議。木鼻の獅子や獏の彫刻の繊細さがこれまた見事。
こんな素晴らしい仕事をする人はなんという人かなと調べてみたくなり、さらっと調べたら「彫刻は潟上の関口文蔵等の島内外の番匠多数によるものです」という記事があるだけ。職人さん好きの私としては、せめて名前くらいどこかに残しておくべきだ！と思ったら、潟上の関口文造、三条の半藤逸我、新潟の長谷川吉蔵、沢根の明石近陽などなど、市の世界遺産推進課のサイトに複数名の名工たちの名前が！なんだかほっとしてしまいました。
脚立を持っていってもっと間近で見たいと思うほど魅力的な建築でした。再建前も同じような建築だったのかが気になる。。。

再建から130年ほどの建築の材木はけやき、あてび、かやなど使われているそうで、割れも少なくかなり良材が使われているみたい。

いい道具×いい職人さん×いい材料

最強の組み合わせがそろったのもすごいし、それを揃えれた発注者がいたのもすごい。

いいもの見せて頂きました。