トイレを考える
2021年 01月 29日

トイレを改装するに当たり車いすの人も使えるようにしたいなぁ。
といった場合。
店舗で不特定多数の人が使うトイレは何処まで装備するべきかなぁ。
と言った場合。
既存の壁や柱が動かせず理想の寸法はなかなか確保できないなぁ。
と言った場合。
何を優先させるか、工事期間や予算のこともある。
それぞれの物件にはそれぞれの思いや事情がある。
マニュアルに当てはまらない時にこそデザインの意味がある。
見た目という意味じゃなくてどう考えるかを考えるっていう意味で。
自分で検証してみたいって思った。
車椅子が使える限界ってどのくらいか。どんな感じか。
いくら机上で調べても理想的な寸法ばかりしかヒットしない。
これは私の検索能力の問題か、、、、。
既存住宅や小規模施設など実際にそうもいかないことって多々あるけど、その事例はあんまり探せない。。。。

本町のTOTOテクニカルセンター。
長屋~ず仲間のいたや・リビングデザイン建築設計事務所さんに見つけてもらい予約して貰った。
個々の案件をシミュレーション出来る設備が充実してて素晴らしい。

スタッフの方の手厚いサポートを受けて 

壁がないとこんな感じか。結構広いやん。
でも実際には壁があり、入口の幅が狭くコンパクト車いすでないとはいれない。

検証により小便器と間仕切りを撤去すれば、なんとかトイレ内で回転できそうってことがわかった。


現状のトイレのレイアウトやサイズを再現していただく。



でも、コンパクト車いすでも結構あちこちぶつかりながらやっと回転出る感じ。これは私の運転技術の問題か、、、。

次に小便器を残したいという要望に応えるバージョンのプランでも試してみる。


男性スタッフの方は、「小便器は男性にとってあった方がいいのは良いけど、なくても可能。でも車いすの人にとってはそのスペースが必要でそっちの方が大事。」
とおっしゃった。確かに。
いろんな人のいろんな視点はすごく参考になる。
そして実際に体験してわかることって多い。行ってよかった。
それと、普段ごく自然にしてる「ドアを開ける、鍵を閉める、脱衣する、用を足す、洗浄する、手を洗う、、、、」って一連の動作は意外と多く、車いすだと一苦労。
更に障害があるととっても大変。それを介助する人も大変ってことか、、、。
このほかにもこのテクニカルセンターには子供から高齢者までいろんな用途に応じたトイレブースの展示があって興味津々。
改めて、、、、トイレって超必須空間にして超プライベート空間。
それぞれの事情に対応するにはそれぞれの事情をよく研究しないといけない。
障害のある方、高齢の方、子供、性別の悩みを持つ方、、、、
日本でもAll gender対応という考えが広まりつつあって、誰でも入りやすいようなピクトの提案や施設内でのトイレのゾーニングアドバイスなどもされてるとか。
こんなサイトを見つけた。ユニバーサルデザインStory
日本を代表する衛生機器メーカーTOTOさん。さすがいろんな視点で研究をされている。勉強になる~。
時代が進んで少しずつでもみんなが生きやすい世の中になって行ってる気がしてなんかうれしくなった。
これからは高齢者の方も増えていくし、さらに多様化が進むと思う。
使い手やオーナー側からの要望も多岐にわたっていくと思う。
新しいことを知るのは面白い。でもその分設計士は永遠に勉強をし続けないと~~~~。
by morizo-archi
| 2021-01-29 22:59
| Morizo-の設計
|
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