人気ブログランキング |

ワイナリーで収穫体験

Köwerich ドイツ西部の小さな村
GESCHWISTERというワイナリーで一週間収穫体験をさせてもらった。
a0355629_03184291.jpg
最高の1週間。
a0355629_02561460.jpg
モーゼル川を挟んで丘と平地にびっしり並ぶ葡萄畑。
a0355629_02561455.jpg
蛇行するモーゼルが作る何とも言えない風景。
a0355629_02561529.jpg
この村はベートーベンの母の故郷。そしてこのワイナリーはそのベートーベンの親類にあたるレグネリー家が歴史を受け継いでる。由緒あるこの地特有の高品質リースリングワイン。らしい。
a0355629_02561583.jpg
日本でこれを輸入販売している社長さんに一年前の渡欧直前にお会いしたご縁で
このワイナリーを紹介してもらった。
a0355629_02561413.jpg
一週間の滞在中にいったいどのくらい飲んだか。とても飲みやすく危ない。
a0355629_02561491.jpg
酒造を担当する三人。
真ん中、オーナーのマルクスさん。
左、30年間ここのワインづくりをポーランドからきて手伝う杜氏スターシャさん。
右、アメリカの実家が小さなワイナリーで只今イタリアでワインを学び修業中というハナ。
a0355629_02554488.jpg
この二人は英語で会話。
a0355629_02554411.jpg
この二人はスマホで会話。
私は、スターシャさんと怪しいドイツ語で、ハナとは怪しい英語で強引に会話をした。
ホースや容器をもって走り回る3人は共通言語がなくてもちゃんと仕事ができた。
とてもいいチームだと仕事終わりになぜかビールで乾杯したり。すごく楽しかった。
a0355629_03040673.jpg
地下のケラーでは沢山あるタンクに毎日次々と運び込運び込まれる葡萄をワインへとしていく。
a0355629_02562875.jpg
マルクスさんは止まることなく働きずくめ。夜明け前から夜遅くまで休日もなく繁忙期を過ごす。私が利き酒師の資格を取ったときに酒づくりってこんなにも大変なのかと驚いたことを思い出しながら、ワインづくりも負けず劣らず大変そうだなと。毎日が待ったなし、という感じ。吉野の橋本さんもきっとこんな感じなんだろうなと思わずメールをしてしまった。
a0355629_03042375.jpg
不思議な器具で糖度を計り、
a0355629_14561339.jpg
何やら理科の実験のような器具で様々な検査をし、

a0355629_03042398.jpg
発酵を促し
a0355629_03095954.jpg
温度や時間を厳密に測り
a0355629_03045426.jpg
タンクの中を常に気にしてあげる。
a0355629_14554439.jpg
ハナは約三ヶ月間このワイナリーで修業した後、一旦イタリアへ戻りその後アルゼンチンのワイナリーで修業をするらしい。
実家のワイナリーは赤ワインを作ってってあま手伝だったことはなかったけど、ここの製造方法はかなり違うらしい。
ワインのことはよくわからないけど、リースリングワインはこの地特有の製法なのかもしれない。
a0355629_14552523.jpg
摘まれてきた葡萄を絞る。房や皮を積み替える。何回ろ過するねんと言うほど不純物を取り除く工程があり、大量の容器や器具の洗い物や掃除をこなしながらの作業。実にやることが多い。
毎日へとへとになりながらワインづくりを学ぶハナ。マルクスさんが英語ができることや両親とのご縁もあってここへきたらしい。
彼女のガッツを見ているとものづくりに言葉の壁はあまりないと感じる。
a0355629_15083076.jpg
それにしてもみんなよく働く。本当に夜明け前から日暮れまで。
皆が帰ってもマルクスさんはまだやることがあると残業。日本人もびっくりの長時間労働。


季節労働に憧れがあったのと、ブドウ摘みなら言葉が出来なくても少しは役に立つかもと志願したワイナリー体験が、思いもよらずワインづくりのあれこれまで体験することに。
大変貴重な経験。

a0355629_02554483.jpg
そして葡萄摘みももちろん体験。
これが甘くはなかった。坂がきつい。。。。
じっと立って葡萄を摘むのがなかなか大変。
変なところに力が入り、おかしな筋肉痛の日々。
a0355629_02595702.jpg
そのなかなか大変な作業をに軽やかに朗らかにこなす9人のツワモノ。
杜氏のスターシャさんを含め10人で毎年ポーランドからやってくるこの方達は
もうレグネリー家の親戚のようなもの。単なる季節労働者ではない。
葡萄摘みのリーダー格のエバさんはスターシャさんのお姉さんで、この人も30年選手。
スターシャさんの息子二人とその友達、昔お父さんが来てて世代交代した人もいる。
こういったスタイルで製造にかかわるメンバーが構成されているのは
めずらしいのか?そうでもないのか?わからないけど、とにかく素晴らしい。
毎年一部のメンバーは入れからってるかもしれないけどしっかりフォーメーションが出来ていて仕事が早い。
摘む人、運ぶ人、気を配る人、、、どんなに喋りまくって大笑いしててもスピードは全く落ちない。
無駄のない動きに職人魂を感じる。
a0355629_03045588.jpg

私もベテラン選手には及ばないけど頑張った。
a0355629_03045510.jpg
バケツにはスチールの脚を装着して水平を保つ。
a0355629_03045567.jpg
なるほど。これが満タンになるころに運ぶ担当の人が来て専用の背負子に入れてこの坂を何往復もする。すごい。どんだけ体力あるんだ。
a0355629_03045475.jpg
そして時折水ではなくワインが配給される。さらに10時と3時にはコーヒーとサンドイッチが配給される。その合間にチョコレートや飴玉が廻って来る。
a0355629_02554482.jpg
雨が降ってなければ工房まで帰らず現場に酒造メンバーが昼食を運んできてくれてみんなで食べる。
1週間毎日違うドイツ料理をたっぷり頂いた。確実にエネルギー消費量よりも補給量の方が上回ってたと思う。
1週間みっちり労働したはずなのに顔がパンパンになった。
a0355629_02545138.jpg
憧れてた季節労働を思いがけずドイツで体験出来たことは本当にラッキーだった。
そしていろいろなポジションを少しずつ見れたことで、単に労働ではなくものづくりをしている実感がわいた。
国を超えて言葉を超えて手仕事を続けていく人間関係やものづくりの根本を目の当たりにしていろんなことを想った。
日本もきっとこうなっていく。もうなってるところもあるし、なっていいと思う。
大きな資本で機械的に生産をするのは確かに効率的かもそれないけど、手でやれることは手で、人力でやれることは人力でやった方がいいよに思う。
この経験がこの後の人生に活かされたらなおいいと思った濃厚な1週間だった。
a0355629_15083512.jpg
このGESCHWISTERの仕事に少し参加したおかげで、これからはワインをもっと大切に飲もうと思った。


by morizo-archi | 2019-10-14 04:36 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


by morizo-archi
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る