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日独「木材産業・木造建築」シンポジウム02

ヒュッテマン社集成材製造工場見学
Leimbinderwerk Hüttemann
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70haの敷地に沢山の塔屋が立ち並ぶ大きな集成材工場。
家族経営から始まった小さな工場は1970年にこの地に来て集成材を生産、近年オーストリアに本社を持つ8つのグループ会社からなる大企業に買収され生産量を伸ばしている。今では設備や塔屋も増え6万㎥の生産をする。
常時6千㎥のラミナを在庫し桟積み乾燥している。急ぎの注文時には乾燥済みのラミナを仕入れることもあり、
Maxこの倍の量が保管できるスペースを整備しているとのこと。
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広大な敷地にすごい量の材が置かれている。
乾燥機は5台。6万㎥の量がさばけるらしい。

乾燥したラミナはゴールドアイというマシーンで強度や乾燥節、割れや節まで四面同時に視覚的なところまで様々なチェックをする。
データーが取られ、高度や見た目の劣る部分はカットされOKとなった部分のみがラインを進んでいく。
進む材にも強度によってマークがされ、外部のより強度が必要な部分にはマークが入ったラミナ、そうでないところにはマークの無いラミナがオートマチックに配置され接着剤塗布、プレス、検査、結束と工場内を流れていく。
意外と人が作業をしているなと思ったけど、製品制度は厳格に守られているとのこと。
このゴールドアイは品質管理が厳しくプログラミングされていて、
これを操作して生産者が精度を調整することは絶対にできないんですよと案内役の設計部長さんが言っている。

NRW州はドイツ三位の経済都のデュッセルドルフを含む産業の活発なエリア。
環境意識や木材利用への観点から木造建築が増え出荷量も増えているらしい。
精度の高い集成材により大規模建築にも採用されることも増え、最長56mの巨大な製品から湾曲製品、手加工製品までラインナップも多い。
そんな巨大な製品がここへ来るまでに通ったあの路を使って輸送できるのか?と質問がでる。
見学者からのその質問は毎度のことのようで、部長さんは50年前からずっとここで生産をしていますからね。と。

幅160~360、成800、長さ3m ベーシックに作っているサイズが既に大きい。
ラミナの樹種はFichteが85%、Lärcheが15%
含水率は26~28を11~12%まで乾燥させ、乾燥のエネルギーは残材を利用して自社生産。
原材料の産地はヨーロッパを中心にスカンジナビアやロシアからも仕入れているが
今年は倒木被害の材が多く地域産材率が高い。
キクイムシは木の周囲しか食べないから集成材には全く影響がないらしい。

集成材生産工程は撮影禁止で必死にメモを取る。
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最後の工程、ロープで一つ一つ吊り上げ検査をしている塔屋で特別にと撮影OKが出た。
材の端にいる人が小さく見える。
巨大な材が持ち上がると流石にかなりになる。
これに仕口加工や金物取付までを完璧に工場で行うことで現場作業は4人体制で出来るらしい。
徹底的に合理的な建築計画。流石ドイツだと思った。

それにしてもシンポジウム初日の朝からものすごい情報量。
イヤホンから同時通訳の日本語説明がありがたいけどすでに頭がいっぱい。

by morizo-archi | 2019-05-16 22:28 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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