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日独「木材産業・木造建築」シンポジウム01

空港に豪華なバスで迎えに来ていただきオルツベルクに向かう。
道中の森林で去年被害にあった森林の説明を受ける。
2018年は記録的なほど雨が降らず、キクイムシが大発生し木が弱っているところに11月の嵐で沢山の倒木が出た。
今、立ち枯れた木や倒木の整理をしているところとのこと。


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確かにあちこちに伐採搬出された後の空き地やまだ処理待ちの倒木がある。
倒れていなくてもキクイムシの被害が大きく立ち枯れてる木も目に付く。
被害にあった木は根元から倒れた木は材木として問題なく使えるものが多く、
キクイムシも外皮まわりしか食べないので製材して使うとのこと。
そうでないものはバイオマスなどに使うらしい。
【雨不足の影響】キクイムシ一般的に森林には居る昆虫。通常は弱った木につく。
木が弱る程の2018年の雨不足がいかに深刻だったか。
ベルリンでも噂に聞いてたマイナス20℃といったような寒さはここ数年なく、
私が体験した2018の冬はかなり暖冬だったようで、ほとんどの日を日本と変わらない感覚で過ごせた。

樹種は大半がFichte(唐桧)
その他はKiefer(松)、Eiche(楢)Lärche(唐松)などが少し。
Fichteはこの地域で200年前から植林されてきた樹種だけど本当はもっと緯度の高い地域に生息する樹らしく、
現在の急速な温暖化傾向にあっては少し厄介な樹となる可能性有?
まるで日本の杉のようで、Fichteがちょっと可哀そうに思えた。
今後はこのような異常気象に備えて混合林を目指すとヨーステンさんの解説。
日独「木材産業・木造建築」シンポジウム01_a0355629_18312477.jpg
クリスマスツリーの生産エリアもたくさん見た。
NRW州はドイツトップの生産量を誇る。これは確かやっぱり樅って言ったかな?
日本では想像しにくい一般家庭に毎年ツリーの生木を用意する文化があってびっくりした。
林業と言っていいのか否かわからないけど、木にしては短期に収穫が可能な畑のような光景。
枝だけを飾り用に使うために北山杉の様にてっぺんしか枝が残っていない背の高い樹もあったりなかなか面白い。
ツリーを毎年使い捨ててるのかどうかわからないけど、もし使い捨てても樹なので循環可能だし、
若木の炭素吸収率の高さを考えるとプラス面もあるかも。と思ったり。
日本でも皆さんクリスマスは楽しむけれど、この産業は日本ではまだまだまねできないと思った。


by morizo-archi | 2019-05-16 22:04 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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