制作が始まった。

先日図面を描いてたフィッシャー邸の障子制作が始まっていた。
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まだチェックバックもらってないけど、年内納品の為ニルス君はなんと土曜日返上で部材の加工をし始めたとのこと。
え!?土曜日に仕事!?ドイツじゃないみたい。って言ったら、Takumiノットドイチェ。と笑いながら。よっぽど忙しいってこと。
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今日は制作をちょっとだけお手伝いさせてもらった。私も耳ガード?を付けてニルス君の製材の合番。
慎重に木柄を見ながら木取した部材を仕上げ寸法に整えていく。
そういえば10年くらい前にも一ヶ月間吉野中央木材さんで丁稚をさせてもらった。
一本ずつ丁寧に木を扱う感じ。これこれ。
図面を自分が書いたのでどこの部材かもよくわかるし、何より職人さんが真剣に作業する姿を見れるのが嬉しい。
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ベルントさんに、日本の木と比べてどうですか?と聞かれ、素直にきれいと思います。
と答えたものの、そもそも樹種が違う。
日本で障子によく使われるスプルースよりも今回の物件で使うドイツの松はどっしりとした感じ。
ベルントさんは何処で育った木か、買い付けを自分でしてるから素性もよく知ってる。
しかも、障子のタッパが2.5m!部材寸法や納まりをあれこれ検討したけど、
それ以上にやっぱり素材選びや木取が大事。
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面によって完全に柾目と板目に分かれないようになるべく面に対して年輪が45~60度になるように努めているらしい。
とは言え、原木を板材にした状態で買ってるからロスとのバランスを取りながら、見極めが難しい。
製材は始まってるけど図面のチェックと納まりの再検討が並行して進む。
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朝は康子さんがいないので三人ですったもんだ。他にもしないといけないことがいっぱいあるから早くしなきゃ。
見積内容が両面組子だったことや框の見つけ寸法が違ってたことがわかって、あーだこーだと納まりの話をしてたら
ベルントさんが「ZU VIELE KÖCHE VERDERBEN DEN BREI」と。
シェフが多すぎると料理がまずくなるという意味だそうで、

じゃあ誰がシェフ?
ボクはウェイター。と、ベルントさんが言うので、
じゃあ私皿洗い。と、私が言うと、
ニルス君が、んん~シェフ、康子。と。

そう言ってるところに康子さん登場。
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付け子を付けるか付けないか。デザイン的なことも考えながら、狂いが抑えやすく、作りやすく、貼替の時にもやりやすいように。
決定案は、前にスイスのクライアントの要望で考案した付け子に見えない両面組子の納まり「スイス式」(命名byTakumi)でいくことに。
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先日の衝撃の障子とは違い、Takumiはもちろんほぞや合いかぎ加工をするからその分長く。寸法取りも慎重に。
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大慌てでス面を修正する。図面は小数点第一位まで表現したシビアな寸法が求められる。
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これを元に部材の制作寸法をニルス君と2人で日本語、英語、ドイツ語、たまにスペイン語が入るごちゃまぜ悶絶トーク。
スペル調べる時間がないから日本語まじりで描いた図面。ベルントさんはクライアントにそのまま送っちゃってるし。
もう待ったなしのガチワーク。ドキドキする。ほんとに納まりあってるのかな?言ってること伝わってるのかな?
ランチの時以外はみんなちょっと小走りな感じで、工房内はほんとに時間があっという間に過ぎていく。
つまらないこと何度も聞けないし。
・・・・ああ、もう学校に行く時間だし。

そこで、帰りにボスから英語禁止令が出た。
わからないことは何でも聞いていいから。
ニルスともドイツ語で話すように。と。
は、はい!!

あああああ~!ドイツ語ーーーーーー!!


# by morizo-archi | 2018-12-11 08:54 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

一週間が経って。

引っ越してあっという間に一週間が経った。
この家を紹介してくれた井駒さんが週末にブルーメンから来て、テノール歌手の辻さんもお招きして家主さんが料理を振舞ってくれた。
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テーブルセットも完璧で、憧れのドイツのアルトバウでドイツらしい食事。
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初めてのドイツの家庭料理。
ジャガイモをお団子状にしたものにお肉の入ったクリーム系のスープをたっぷりかけて赤カブの付け合わせと一緒に食べる。
味が濃くなくてすごくおいしくてお代わりを。
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マジパンが入ったリンゴの焼き菓子はおいしすぎて、これいくらで売れるかな?なんて話しながら。ゆったりとしたランチ。幸せ。

ドイツ語ができないのと、朝出て夜帰る生活だったからほとんどコミュニケーションをとれてなかったけど
日本語通訳をしてくれたおかげもあって始めて大家さんのことを少し知れたし、
私にまでクリスマスプレゼントを用意してくれてて、舞い上がる程うれしかった。

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夕方雨が上がったから散歩に出てみた。道路の向こうから見る家はこんな感じか。自分の部屋は四階の真ん中。
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少し歩くと川があって。
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ジョギングや散歩をしてる人もちらほら。
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枯葉が積もってフカフカしてるシュプレーパーク。
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枯葉の中にもうっすら道が。
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進んでいくと、木で作ったなんとも手作り感満載な遊具。
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なんだかよくわからん実がなっててかわいい。いちいち感心してしまう。
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・・・ドイツらしい正しい休日の過ごし方。って気がする。
今度はもう少し先のトレップトアー・パークまで行ってみよ。

# by morizo-archi | 2018-12-10 07:46 | 欧州の日々 | Comments(0)

ドイツコスメ事情

12月6日 15:14 ·

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=718103371910154&id=100011314927573

顔がえらいことに。ってFBに投稿したら、いろんな人から様々なアドバイスが。

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日本でも化粧品にはまったくこだわりがなく手入れもいいかげんというか、最小限の最小限。

決してお肌を甘やかしてこなかったし、アフリカや南極に行くわけではあるまいしと、思ってたけど、、、

いろんなサイトや、直接のアドバイスくを沢山いただき、皆さんいろいろ苦労や工夫をされてるんだとわかりました。

必然に迫られて急遽対策を講じると粉粉が少しマシに。
昨日は薬局で、結局ジェスチャー買い物になったけど、日本でいう化粧水的なものをゲット。
シュッとしたかっこいい女性が店員さんに力説する私を英語で?ホローしてくれって、きっと彼女の欲しいものはこれじゃない?と。
振ってみる。確かにしゃばしゃばいってる。これかも!?BIOって書いてるし!
帰って使ってみると香料がけっこう入ってるな~って感じはするけど、顔は痛くない♡


日本とは環境が違うし、そもそも水が違うってことがけっこう影響してる気がする。
日本から持ってきて最初使ってた洗顔がなかなか泡立たないのは硬水だから?
特にベルリンはカルキがきついと聞いたけど、シンクには水垢みたいなのがくっきりつくのはそのせい?
ドイツの人が水で顔をじゃぶじゃぶ洗わないのはそのせい?
と、いろんなこと想像しながらドイツのコスメ事情をちょっと楽しみながら体験してみようと思う。

今のところ一番興味深いのは、環境に対する配慮や自然由来のものに対する意識が日本より高そうって気がするところ。
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パッケージにもしっかりFSCの表記が。
日本も近頃そんな傾向だけど、ベルリンにはいろんな人種のいろんな考えの人が入り混じって住んでるせいか、
日本のコンビニのように誰にでも無難に好まれるものを提供する店よりも
エリアや店によって扱う商品やコンセプトがよりはっきりしてる気がする。



# by morizo-archi | 2018-12-08 17:31 | 欧州の日々 | Comments(0)

在宅ワーク

今日はボス二人が工房にいないので急ぎの図面を家で描いてメールする。
ほぼ製作図に近い詳細を昨日の打ち合わせを元に描いていく。
0.5mmも表現するほどシビアに作るので、自分の図面が間違ってないかとっても心配。
工房は忙しすぎて何度も聞けないし、きっとこうするはず。と描くしかない。
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描きだしてわかる納まりの詳細。
再確認箇所にコメントを付けて送る。
これ、二人が日本語を読めるからできること。
建築用語を聞いてもスペルまではわからず、帰っても
辞書で調べられないから、カタカナ発音で覚える。
いつかわかるようになるのかな?

# by morizo-archi | 2018-12-07 21:50 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

工房の仕事

Takumi
http://www.takumi.de/unternehmen/history/
ベルリンにある木の工房。
障子や組子など和の製品を制作している。
今週から語学学校が夜になったので、朝から工房に来ることに。
今は今年中に納品の仕事と、現場の引き渡しで超忙しいTakumi。
ボスのベルントさんが実測してきた現場に収める障子の図面を私が描く。
デザインはRIEKOに任せると言われドキッと。
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早速私が描いた図面を元に制作の打ち合わせをする康子さんとカール君。
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まだ、たたき図面ですよ。そのままつくらないでね。

このクライアントは超日本好きの方らしく、家の中に日本の部屋を作っている真っ最中。
Takumiに障子をお願いしに来た数か月前から工房は忙しさが激しくて、一旦お断りした現場だったとのこと。
その後ドイツの大工さんにお願いしたもののぜんぜん思っているものが出来てこなくて、再びTakumiにどうしても作ってほしいと再訪問。
持ってきたドイツの大工さんが作ったという障子にある意味衝撃を受け、結局お受けすることになったみたい。
衝撃はほんとに衝撃。
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そのドイツの大工さんは、クライアントに写真を見せられつくったようで、一見それポイ。
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しかし、裏を見てびっくり!!!
障子の桟をビズで裏からひいて止めていた。
凄い数。しかも板に止めてるからもちろん光が透過しない。
クライアントはこれを持参してベルントさんに懇願した模様。

知らない間に日本のものが世界中に広がっている。
ドイツの大工さん、知らないのに逆にここまでよくやったとも言える。
でも違う。。。。

ということで、Takumiが続きをすることに。
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既に設置してある透過しなくてもいい障子のデザインになるべく合わせてバランスを取る感じにしてみた。
私の図面はところどころ日本語。
でも数字とデザインで伝わることは多いし、今はだれも図面を描く時間なんてないからこれまでの経験とTakumiの仕事を参考に描いてみる。
日本でもものずくりに携わっていたベルントさんは日本の技術で制作をするので私にはありがたい。
ちょっとは役に立てるように、そしてドイツ語も一つずつ覚えて。
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今日からゲゼルを持っているニルス君と、職人を目指し始めたカール君が現場から戻ってきて、
フリーランスで木工をしている日本人職人のタケさんも助っ人に加わって、年末までの追い込み仕事をやっつける。

先日のポツダムのヤーパンハウスの引き渡し検査を終えて帰ってきたベルントさんの報告&今後の仕事のミーティング。
言葉はわからないけど私もちゃっかり参加して、なんんだか勝手に一員になった気分。
アットホームな感じのこの工房。すごく好きです。


# by morizo-archi | 2018-12-05 16:59 | 欧州調査レポート(日本比較含む) | Comments(0)

日曜日のクリスマスマーケット

一週間前からあちこちで始まったクリスマスマーケット。
世界一○○なクリスマスマーケットがドイツ各地で開催され、ベルリンは何が世界一かというと「数」だそうです。
そりゃ人口が多いからって気もするけど。

で、初めて行ってみた。
楽しかった。
あれだけ興味なかったのに、楽しめちゃった。
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今日のメインは、大家さんも絶賛。Gendarmenmarkt。
4時には入場の列が。入場料は僅か1€だけど、これが質を上げる秘訣かもと思った。
というくらいクオリティーの高い出店者が多く、ただの夜店屋台村じゃなかった。
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ドイツらしい木のクリスマス飾り。
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木のおもちゃや人形の精度の高さとユーモアがあって、子供も大人も釘付け。
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量産のものから、ハンドメイドのものまで種類やサイズも幅広く選べる。
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工芸作家さんや、アーティストの出店も多く
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この他にも写真NGの作家ものや工芸品も、素敵なものがいっぱい。
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超人気者のあしながおばさん。
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クオリティーの高いものをベルリン以外の地方から行商に来てる職人さん。
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ドイツらしい小さなゲームグッズ。
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食べ物ゾーンも拘り職人の店舗が軒を連ねる。
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どんなものかと、グリューワイン。意外といけた。
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ハイジに出てくるまあるいチーズを溶かしてかける芋料理。
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カロリー高いけどおいしい♡
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肉料理も目の前で焼かれたらいちころ。
2人で行って分けっこしてちょうどいいボリューム。
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少し大人なクリスマスマーケットを堪能した。
いいやん。クリスマスマーケット。
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この前下見したポツダムプラッザのとずいぶん違う感じだし、
帰りに寄ったアレクサンダー広場のクリスマスマーケットともまた違う感じ。
こちらは巨大な工作物が。子供が喜ぶマーケットがコンセプト?
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食べ物も大ぶりでどこまで詰めれるか詰め込む詰め込む。
これ食べたらこうなるって感じの明るい店員さん。

まだ三ヵ所をチラ見した程度だけど、どうやら各マーケットごとにしっかり個性がある様で、
好き嫌いがあったり、あちこち回りたくなるのもわかる気がする。
約一ヶ月開催されるこのお祭り。
友達を誘って行くもよし、家族で行くもよし、
日本でいう忘年会シーズンの連日飲み倒すあれに似てる感じかな?

これも立派な文化だ。
でもあまり行くと太りそう。


# by morizo-archi | 2018-12-03 07:27 | 欧州の日々 | Comments(0)

建築設計室Morizo- 設計士の目線で暮らしや空間のあれこれを発信します。


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