#Open Monday × UTSUWA project
ベルリン日独センターで毎月開催されている#Open Mondayというプログラム。通常は土日閉館のセンターを第1月曜日の夜に開放する人気の企画で、毎回様々な催しが開催されている。今回はUTUWAプロジェクトのジョイントの為に特別に第2月曜日となった#Open Monday。
17時のスタート時にはすでにたくさんの来場者がきていて、ホールでは総裁の八木毅様から開催の挨拶がありました。UTSUWAプロジェクトからは、プロジェクトの趣旨や、(一財)大阪地域振興調査会から2025年のEXPOに繋がるプログラムであることを来場者の皆さんに説明しました。
早速始まった今回の#Open Mondayの一番の見せ場 ”UTSUWA3.1 組立デモストレーション” !!
2022年に初めて日独のUTSUWAメンバーが共同制作したUTSUWA3.0をバージョンアップさせたUTSUWA3.1。
この日の為に準備を進めてきたお披露目を来場者が見守る中、スタート。
斜めに立てる柱が特徴的な組立式和室。床を支えるフレームと床板をメンバーみんなで組立てます。
脚固めとなる貫材を入れると柱がしっかりと決まってきます。

角度のついた仕口の加工は難易度の高い仕事です。

昔から使われてきた技術をアレンジし、新しい仕口を生み出す発想はとてもクリエイティブ!
伝統は守るだけではなく発展してこそ継承できるということを見せてくれました。

時間を気にしながらUTSUWAの解説を必死にする私をよそに、とても楽しそうにデモストレーションをするメンバー。

緊張でマイクを握る手はびっしょりでしたが、通訳の方がうまくフォローしてくれて素材や構造や手仕事のことなども少しは伝えることができたかと。

まじかで食い入るように見ている来場者の前でメンバーはテキパキと作業を進めます。
ここにも新しい仕口のアレンジと、それをさらに進化させるメンバーシップがありました。

2年前にEmiと小麦粉をお鍋で炊いて作った糊で貼った襖紙は、美しさを保ったままです。

そこへ、今回新たに作った障子が追加されました。
参加するメンバー達のにも、来場者の方達にも、記憶に残るプログラムになったなら幸いです。
この本番の日を迎えるまでには様々な過程がありました。
デザインの検討。
材料の選定と調達。
加工の検討や準備や調整。
どれも大事な工程です。
出来上がったものをみんなで仮組した時にはみんな結構フラフラで、2年前を思い出す‥‥
そして、作って終わりではなく、梱包や搬入準備も結構な作業で、スタッフの手が必要です。
ものづくりって地味で見えない仕事が大半で、時間も体力も必要で、予期せぬアクシデントもあって当たり前。
やっぱりいろいろ大変です。
でもそれを上回る楽しさと喜びがある。
それを共有できる仲間がいたり、評価してくれる人がいると、尚うれしい。
そんな喜びを知ることができたら、きっと大変でもものづくりを続けられるのかもしれません。
私はデザインするだけで、実際のものを作れないので、その喜びを実感できる職人さんをうらやましく思います。
今回も、Riekoとプロジェクトをすると残業が増える。と愚痴を漏らされながらも、
無事完成し皆さんにお披露目することができたのはひとえにUTSUWAメンバーや助っ人スタッフのおかげです。
また、それを見守ってくれた支援者の方や、共同主催者のベルリン日独センター様、
そして、お披露目を見とどけてくださった来場者の方々に改めて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。