家づくり・ものづくり 07 大工さんの道具

a0355629_10434738.jpg
暗くっても大丈夫。今や職人さんには当たり前のライトのつく電動ドライバー。
最近ではフィニッシュ(針のように小さな釘で木を留め付ける鉄砲)にまでライトがついているし、
エアーコンプレッサー(電気で空気の圧力を作ってホースで送る機械)なしで、近頃はなんでもコードレス。
a0355629_10481438.jpg
押し切り。
a0355629_10532728.jpg
これも光線が出て、今から切るラインが事前に確認できますし、
a0355629_10544193.jpg
集塵機付き丸鋸なども現場を汚さない道具として大活躍。
a0355629_10482003.jpg
丸鋸の進化も目覚ましく、精度、軽量、騒音、充電時間、などなど日進月歩です。
a0355629_11021264.jpg
でも私が、グッとくるのはやっぱり手動道具。
a0355629_11015824.jpg
のこぎり三丁が大切に革の袋にくるまれています。
a0355629_11050479.jpg
昼休みに研いだ刃は、きりっとかっこよく、台(木の土台部分)も自分用にカスタマイズされています。
a0355629_11044259.jpg
そして、つい見てしまう腰袋。その日使う道具が数あるポケットの定位置にしまわれて、その位置を手が覚えている。すっと取って
a0355629_11080779.jpg
しゃっと使う。この所作がたまらんのです。金槌の両側を確認する気配もなくしゃっと使うのです。
a0355629_11102045.jpg
で、やっぱり欠かせないのがねじり鉢巻き?!
a0355629_11102864.jpg
私がカメラを構えると、照れながらトントントン。
a0355629_11021787.jpg
職人さんたちは、「道具が仕事するからな」と謙遜して言いますが、その道具を使いこなせてこそ職人。自分が使いやすいように、いい仕事ができるように、道具を整えるのも大変なことです。


当たり前のようにスピードが求められる昨今、職人さんにとって道具は確かに重要な要素です。道具の選び方、情報収集を含めタイムリーに適応することが必須となっていて、技術も、体力も、資力もいる大変な職業なのです。暑い日も、寒い日も、問題が発生したときも、頑張ってやり遂げる!
エアコンのきいた部屋でのデスクワークとは仕事環境にも大きな差があります。

もっと職人さんのすごさを知ってほしい。切にそう思います。

職人好きだからいうわけではないですが、ほんとにすごいんですよ!




[PR]
# by morizo-archi | 2017-06-10 11:21 | 家づくり・ものづくり | Comments(0)

器プロジェクトメンバーの挑戦

今回の内田の勝手にMVPは未来工房吉田さん。
a0355629_17532838.jpg
今年の春に入った新人木工スタッフさんです。冷静で、気が利き、機動力がある、素晴らしい働きでした。ついていきたくなるほどです。
a0355629_18001786.jpg
そしてその社長、前田さん。今回前田さんデザインの展示台はトチやヤクスギなど天然無垢の天板とガス管を組み合わせたもの。照明も一緒にデザインされました。
a0355629_18024725.jpg
a0355629_18031389.jpg
なぜか和室にも合い、作家さんの器たちも映えます。

そして、こちらも新作、戸夢窓屋 和田さんのステンドグラスのランプたち。
a0355629_18064956.jpg
a0355629_18075025.jpg
a0355629_18081637.jpg
これもまた、和室に違和感なく、いい感じなのです。硝子の優しい光が館内に穏やかな雰囲気を作ります。畳にも映えるステンドグラスってなかなかないと思います。

さらに、紙戸屋中野表具店もこの度作った和紙の行灯。
a0355629_18120665.jpg
a0355629_18121184.jpg
a0355629_18140642.jpg
伊勢型紙で染め抜いた和紙の柄がほのかに浮かび上がる上品な行灯。暗い館内のアプローチの明かりを担当していただきました。
a0355629_18153525.jpg
そしてこれは未来工房と中野表具店のコラボ作品。細かい寸法まで希望通りのオーダー家具に、紙丁番を使ってコンパクトに全開する襖の扉をつけたもの。
器プロジェクトのメンバーがそれぞれの技術を持ち寄ってこれまでにない商品が作られていきます。

もちろん、大江畳店も負けていません。
a0355629_18194523.jpg
商品開発したての畳スツール「CHOCOTTO」。いろいろな座面デザインが勢ぞろい。
a0355629_18234601.jpg
a0355629_18244765.jpg
足の痛いお客様にも気軽に和室に入っていただけるようにあちこちで活躍しました。



で、唯一ものを作らないMorizo-は器プロジェクトの3畳和室「器」の模型を展示させていただきました。
a0355629_18254162.jpg
a0355629_18270348.jpg
いろいろに可変可能な和室の特徴を最大限に活かそうと、工夫を凝らしています。襖や障子、天井までをあけたり閉じたりできます。
今回はあえて閉じるバージョン+映像という設えを提案しました。
a0355629_18315975.jpg
2日で約100名のお客様にひたすら器プロジェクトやメンバーの仕事、素材の良さを喉がかれるほど説明し続けました。せめて私ができることです。
初めてお会いした方、器プロジェクトに何度もお運びいただいてる方達に、何を伝え、何に関心を持ってくださっているのかをくみ取り、その時できることをやっていく、繋いでいく。毎回必ず何かを得ているように思います。
頂いたチャンスを大切に、ご縁が広がっていけるように、これからも頑張ります。
写真・大江俊幸
文・内田利惠子

[PR]
# by morizo-archi | 2017-06-03 18:39 | 器PROJECT | Comments(0)

久しぶりにパネルで

久しぶりのパネル張りです。
a0355629_16562143.jpg
水貼り。水でびちゃびちゃにして貼ります。
不思議ですね、乾くとピンとするんです。障子の紙貼りの時も霧吹きで水することがありますよね。
a0355629_16575439.jpg
下書き。今回は格子が多いので途中まで定規を使いました。それをフリーハンドで仕上げます。
a0355629_16593136.jpg
下書きだいたい完成。
何度か構図を検討して門扉と建物のバランスを決めました。
a0355629_17013119.jpg
着色はざっと仕上げたいのですが、まだその技術がなく、ちまちま進めるしかありません。メインの門扉から塗り始めてみました。
a0355629_17061935.jpg
色の数が少ないので陰影で調子を出すことを試みますが、これがなかなかふんぎれない。早くしないと、、、締め切りの時間が近づいています。
a0355629_17121235.jpg
完成。何とか間に合いました。道修町にある製薬会社さんの本社の横に、駐車場ゲートの設計をさせていただきました。完成予パースをお願いされて描くことになったのですが、70周年の式典に飾るとのこと。パースのプロじゃないのでそんなところで見てもらうのはちょっと、あれなんですけど、、、。

師匠に習った、絵として仕上げるコツを思い出しながら、最後の調整。
市街地らしくビルにかもまれた感じも入れてみました。
空や緑を少し入れることで絵的に雰囲気を出してみました。

もっと影を思い切って入れることができたらもう少しメリハリのある絵になるのにな、、、。
まだまだだな、、、。




[PR]
# by morizo-archi | 2017-05-31 17:18 | 修業中 | Comments(0)

器プロジェクト@大和郡山城

「器×器」
初めての試み、出会い、再会、発見、いっぱいありました。
a0355629_21141795.jpg
a0355629_21141826.jpg
a0355629_21141835.jpg
a0355629_21141898.jpg
発見での一番は、器の活躍。
障子に映像作家の大橋了久さんが奈良らしい、大和郡山らしいイメージ映像を映し出してくれました。これには想像以上の効果が。
a0355629_21200029.jpg
器(三畳和室)に入ると、映像が思いのほかクリアで壁一面に映り込み、なんとも言えない感じで楽しむことができたのです。特殊な加工はしていません。ごく普通の障子なのです。とっくに誰かがやっているとは思いますが、私には障子の新しい使い方を発見した感覚でした。
素材をできるだけよ~く見てもらいたくてデザインを最小限にしたことが偶然にも功を奏しました。まるで屋外にいるよう。異空間で素敵。と来場者さんからはうれしい感想が。何度も器企画に来てくださっている方からは、同じ和室ですか?と意外性に驚かれる声が。やってる自分たちも意外な効果に驚きました。
a0355629_21273217.jpg
「器×器」とは、ちんゆいに出店している工芸作家さんたちの器31点の中からお好きな器を選んで、器プロジェクトの和室でお茶と空間を楽しんでいただく企画でした。なので「器×器」。作家さんの器を並べている棚は、器プロジェクトのメンバー木工所 未来工房の新商品です。前田さんのデザインを新人職人の吉田さんが仕上げました。
a0355629_21274471.jpg
床の間では、池田 匡志さんの伝統ある奈良うちわと、器プロジェクトメンバー表具師の中野智佳子さんのスタイリッシュな掛け軸のコラボです。工芸の極みという感じの透かし彫りうちわが斬新なデザインの掛け軸と相まってとってもかっこよく床の間を飾りました。
a0355629_21272179.jpg
a0355629_22294885.jpg

もう一つの床の間では、奈良吹きガラス:川北 成彦 × 書:くず上 ともこ × ろうけつ染め:中井 由希子 × 大和郡山:金魚 × 器プロジェクトのコラボ。
盛りだくさんで豪華な取り合わせで、大和郡山という地域性も大切なコンセプトになっています。
a0355629_21282267.jpg
昨年の夏に、主催者の堀部さんからお話を受けて、構想、企画、調整、制作と準備を進めてきました。これまでの器プロジェクトメンバーだけではできなかった「ここならでは」の表現を目指して趣向を凝らしました。屋外の賑わいと対照的に、暗さと静けさの中でじんわり質の良さを感じてもらいたい。そう思って、午前中はご予約様のみの入場制限もかけさせて戴いました。沢山の工芸家さんたちとのコラボレーションが叶い、いろいろな発見もありました。ほんとに貴重な経験です。

2日間でおそらく100名くらいの方に三畳の器体験をしていただいたかと思います。相変わらず当日は必死に廻しているので会場の様子を撮影することができず、ウエブでお伝えできることはわずかですが、無事終了し皆様に楽しんでいただけたことをここにご報告します。

「ちんゆいそだてぐさ」とは質の高い工芸家たちの発表の場。安くてそこそこいいものが溢れている現代に、あたらためて技術ある職人クリエーターの作品を一同に見ることができる素晴らしいフェアだと思います。生業として工芸という立ち位置でものづくりを続ける姿がここにありました。日本らしい繊細で美しい作品。丁寧に作られたもの達。その作り手と、それを求める人たちが、いろんなことを感じ、思い、楽しんだ2日間。そこに今回こうして参加できたことに感謝いたします。

新作制作から準備、片付けまで頑張った器メンバー、当日呈茶を担当してくれた助っ人の皆様、ほんとにお疲れさまでした。機会を頂けたこと、感謝の一言に尽きます。今回の経験を活かしてまた次のステップに進みたいと思います。この度はありがとうございました。
a0355629_07462129.jpg
2017.05 器プロジェクト 内田利惠子



[PR]
# by morizo-archi | 2017-05-26 07:48 | 器PROJECT | Comments(0)

Morizo-の設計 02

a0355629_08572385.jpg
模型A
a0355629_08572728.jpg
模型B
間違い探しです。AとBどこが違うでしょうか?
よ~~~~~く見て下さい。
・・・・・・・・
答えはロフトの手摺です。
手摺子の数が違っていますね。
作り直したのです。
ほんとにわずかなことですが、気にくわなかったようです。
この模型の制作者は職人気質です。とうか、もはや職人です。
Morizo-に2年前から週に何日か手伝いに来てくれている設計士君です。
コウゲセンセイ と言います。

これは、今提案企画中の住宅でそれをビジュアル的に表現するための模型。
模型制作が得意なコウゲセンセイに託しました。
よくできているのですが途中経過を写真に撮ってみると
な~んか手摺曲がってるところにピントが合ってしまって、気になるな~。

ぼくも気になっています。作り直します。と。

建築模型にはいろいろな作り方があって、目的に応じて変えます。
例えば、1/200ぐらいで隣地との関係などを検討するスタディー模型や
1/100ぐらいで主に建物の形を検討する計画模型、
1/50~30の内部空間まで検討する模型など、、、、。
模型の制作会社では展示用にその道のプロが作りますが、
設計事務所では設計者やスタッフが検討、確認を目的とした模型を作ることがあります。

作り方に決まりはないのですが、誰にどのタイミングで何を伝えるためのものかによって、クオリティーや表現方法を選びます。
もちろん仕事の受注内容によって、時間やコストの掛け方、運ぶ時のことも考えてサイズや分解方法も変えます。

私は「じっと」が苦手なので最近はなるべく誰かに作ってもらえるように努めています♡
で、誰に、何を、どのように、頼むか。それによって模型の目的が果たせるか否かが変わります。
さらに、制作者に計画への思いや見せ場のポイントを、何で伝えるか、どう伝えるか、ホントに伝わったかか否かで出来るものも変わります。
コウゲセンセイは、私の性格や思っていることをなかなかなレベルで察知する能力に長けているのでこの伝える作業がらくです。
これを息が合うと表現すると彼はきっと怒りますが、彼の「読む・応える」スキルがとてもありがたいのです。
まあ、合わせてくれているということなんですけど。

そんなコウゲセンセイも自分で事務所を構え設計の仕事をしていますが、私は彼の仕事をよく知りません。
さて、どんなことをしてるんでしょうね~?気になりますね~。
自分からほとんどしゃべらないコウゲセンセイ。
最近は内田のIT革命に付き合わされて、ため息をつくことも多く、、、、お疲れ様です。
いつも厳しく冷たく東京弁で私の質問に答えてくれるのが玉に瑕ですが、
「冷たいな~」というと、「むしろ温かいくらいです。」と返されます。
・・・・お世話になります。
a0355629_08573149.jpg
さて設計事務所と言っても、扱う物件や仕事の範囲、進め方、考え方は千差万別。
何を目指し、誰の何に応える事務所なのか、どんな小さな会社にもコンセプト・企業理念があるはずですよね。
もちろんMorizo-にもあります。
この提案住宅は、昨年発表?した十分なすまい」に引き続き、シンプルで豊かな暮らしの提案を表現したいと思っています。
進捗を順次発信させていただきます☆



[PR]
# by morizo-archi | 2017-05-13 12:46 | Morizo-の設計 | Comments(0)


建築設計室Morizo-の思いを発信します。


by morizo-archi

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
家づくり・ものづくり
器PROJECT
Morizo-の設計
修業中
時々山へ(+月一山へ2016)
「例えばこの木」
今日の家づくり
もくちくカフェweb版
Morizo-
ブログ再開のお知らせ
未分類

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月

フォロー中のブログ

最新のコメント

どうやって搬出するのですか?
by しゃべりすぎ爺 at 00:20
どうやって搬出するのですか?
by しゃべりすぎ爺 at 00:19
どうやって搬出するのですか?
by しゃべりすぎ爺 at 00:19

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

1.2㎡に燃えたら。
at 2017-09-13 01:39
1.2㎡に燃える。
at 2017-09-08 08:41
Morizo-改造中
at 2017-08-04 14:46
六甲の森林
at 2017-07-02 21:58
家づくり・ものづくり 08 ..
at 2017-06-11 12:58

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

住まいとくらし
近畿

画像一覧