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Morizo-の設計 01

設計事務所の仕事内容は意外と… いえ、ほとんど知られていないんだな、、、と感じることはよくあります。
住まいは暮らしの大きな要素ですし、衣食住の一つでどなたも無縁な方はおられないと思うのですが、
「設計事務所」が必要か否かは人によります。
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例えば、壁に棚を一段設置することに、設計事務所は不要です。
でも、目的があり取り付ける棚には、たとえわずかでも「設計」は必要です。
何を乗せるための棚か
どのくらいの期間乗せておくか
湿気たものか、乾いたものか
大切なものか、そうでもないものか
重いか、軽いか
大きいか、小さいか
大量か、少しだけか
見せるか、見せないか、、、、

などなどによって、
棚の素材、厚み、耐久性、形、色、取り付け方法などを考えるはずです。
それが設計かと聞かれると、私はそれが設計だと思います。
棚一枚に何を大げさなと言っても、
例えばあなたが自分で棚をつけるときには必ず考えているのです。
たとえ無意識にでも考えているのです。

そして、乗せたいものを乗せるために材料をそろえ、工具を準備し、作業をするのです。
材料を無駄にせず、やり直したくない場合は、よく考えてから進めます。
出来た棚に、「よし!」と目的の物を乗せた時、イメージ通りか否か?
そもそも作業が思う通り行くか?
日曜大工が得意かどうかとは関係なく、
「こんな風にしたい」という思いから「では何をどうずるか」を決めた時点で
イメージ通りの棚になるかどうかはまーまー決まってしまうのです。

あらかじめ考える、やりながら考える、試作を作って考える、事例を見て考える。
この「考える方法」だけでも、いろんなバリエーションがあります。
私は、イメージを実現化するために何をどう進めるべきかを含め、
考えて選ぶんだり決めたりする行為を「設計」だと思っています。
当初の目的だけにとどまらず、「使い方を発展させる」行為もまた「設計」なのかもしれません。
英語ではこれを「デザイン」と呼ぶのでしょうか。

棚一枚ですらこんな具合ですから、もし家一軒ならどうしましょうか。

イメージが得意な人
作るのが得意な人
両方できちゃう人
両方共できない人

いろんなタイプの人がいます。
両方できちゃう人はうらやましいですが、家一軒ともなると日本の現代社会では時間や知識的に難しいですよね。
それならば、一部を又は全てを誰かにお願いする場合、誰に、何を、どういった条件でお願いするべきか。
この選択が、とーーーーーっても大切で、とーーーーーーっても難しい。のです。

話は飛びますが、「選択する」って行為も、改めてすごいと思います。
晩御飯の材料をどこでいくらで買うか、もしくはどこのお店で食べるか、私たちは日々選択しています。
それが自分や家族の体を作っています。
昨今、生産者のわかる信頼できるものを選ぶといったような人は増えてきているかもしれませんが
全てにこだわるのはなかなか大変。なので「今日はスーパーで買ちゃおう」それも立派に選択です。

何が良くて、悪くて、ということが言いたいんじゃなくて、
人は、それまでの習慣や経験や本能を含めた沢山の選択肢の中から、常に選び、
無意識にでも考えながら生きてるんだな~。と改めて思うのです。
ここまでを設計というのはちょっと違うのかもしれませんが、
少なくとも「何かを作る」には、誰かが「設計」という考える行為をしているはずなのです。

誰の設計もされていない、自然が偶然に作った洞窟で暮らすもの素敵ですが、なかなかその根性がないので
現在私はどなたかの設計した建物に自分の考えを少し加えてアレンジし、使わせていただくことを選んでいます。

自分で考え選ぶか、人に考え選んでもらうか、一緒に考え選ぶか、、、、あなたはどのタイプですか?
考えに自信がない場合は、誰に相談しますか?
どんな風に相談するかでも、結果が変わるかもしれませんよね。
思った通りになるか、それ以上になるか、残念な気持ちになるか。
果たして!?


私はたまたま設計の仕事をしているので、人の家まで考えてしまいます。
それが仕事なのですが。

依頼を受けたら、まずどのタイプの人か?Morizo-が必要か否か?
依頼者にとってどう考えるべきか、設計者として何を考えるべきか、
毎回、そこから考えているみたいです。そういえば。

事務所開設21年目を迎えたMorizo-が
このブログで改めて今思うこと、感じたことを、気ままに綴ってみたいと思います。

もし気が向いた方はお付き合いください♡

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by morizo-archi | 2017-04-23 11:28 | Morizo-の設計 | Comments(0)

家づくり・ものづくり 05 左官やさんの道具

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左官屋さんの道具です。沢山あります。
これ、全部使うんですかー?
野暮なことを聞いてみます。

いや、そんなことないよ。
言葉少なく答える左官職人さん。
なんだか照れくさそうです。
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覗き込むと、出墨(でずみ:でっぱりのかどっこ)の小手だけでも軽く3つ。
微妙な面取(めんとり:角っこの丸みや角度)の違いだけでも何通りも必要な͡コテ。
柄の部分にはみんな自分の目印を刻んで、どんな対応も可能なように常に準備は万端です。
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左官屋さんの親方ハマグチさんです。
カメラを構えると照れながら顔をそむけます。
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他の職人さんももれなくそむけます。
一服のタイミングでみんなに話を聞こうとしてもなかなか答えてくれませんが、個別に聞くと言葉少なく答えてくれます。めんどくさいのか、とことんシャイなのか、ほんのり笑顔なのでやっぱり照れているのか。
職人さんて面白いです。
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この日は外壁の塗装下地の施工でした。水が引く加減を見ながらコテで平らに押さえていきます。セメントの素材感もまたいいですね。

沢山の職人さんの手仕事でできていく現場が、やっぱりいいなーと思います。

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by morizo-archi | 2017-04-21 23:08 | 家づくり・ものづくり | Comments(0)

家づくり・ものづくり 04 職人さんの顔

職人さんの顔を見ていると
やっぱり、ものづくりしている人ってかっこいいなー。と思います。
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棟梁を筆頭に棟上げの日は7人の大工さんが力を持ち寄りました。
それぞれが持ち場を守ります。
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工務店の社長さんは敷地内の安全はもちろん、近隣への配慮気配りに従事します。
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レッカーを器用に操る操縦士さんも欠かせない存在です。かっこいいです。
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運送会社の人も加工場から現場へ大切に材を届け荷揚げ最後まで関わります。活き活きしています。

どの人もこの日に必要な職人さんたち。力を合わせないとできない家づくり。
事故なく予定通りの工程まで進めるべく、みんな気を引き締め、仕事に誇りをもって取り組む姿がとても素敵です。
そんな職人さんの顔を見るたび、やっぱりかっこいいなー。職人さっていいなー。と思います。


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by morizo-archi | 2017-04-17 15:39 | 家づくり・ものづくり | Comments(0)

家づくり・ものづくり 03 大工さんとの出会い

勧められて、手刻みの現場の構造見学会に行きました。
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若い大工さんが、建売の仕事を辞めて手刻みの家に取り組みだしたのは10年前の28歳の時だったそうです。
自分が納得できる仕事をして喜んでもらえるんだったらちょっとくらい大変でもいいかなって思って。と、穏やかなしゃべり口調の沖本さん。
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木が好きで、子供が好きで、できるだけ自然素材を使いたい。基本的にビニールで囲うような高気密高断熱を目指す家よりも、読めそうでなかなか読めない自然の材を知恵と工夫で大切に使う家を目指したい。そんな話を大きくうなずきながら聞いていました。同感です。

でも、あったかい家にしてほしいと要望があればもちろんそれにこたえて、今回の家もアイシネンという吹付断熱にするなど、適材適所柔軟な対応も。

手刻みの仕事は独学だそうで、本やいろな資料を参考に自分で考えて、どうしてもわからない時には先輩や仲間に聞いて必死でやった。使ったことなかったCADも必要に駆られて使えるようになった。らしいのです。すごいなぁ。
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そんな沖本さんと刺激を受け合っている若い大工さんたちがぱらぱらと見学会を覗きに来ていました。あれやこれたと意見交換をしてる。職人さん不足のこの時代にこんなに熱心に自分たちの仕事を語り合っている姿を見て、心の底からうれしく思いました。まだ間に合う。ものづくりの精神をもった職人さんたちがまだまだいる。そんなことを感じた現場見学会でした。

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by morizo-archi | 2017-04-10 12:00 | 家づくり・ものづくり | Comments(0)

家づくり・ものづくり 02 棟上げの日。

棟上げの日。
ハレの日です。
これまであれやこれやと積み上げて来た思いが一気に現場で形なって現れます。
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棟梁の仲間が集結して、現場の空気は独特なものに。
各自の持ち場を守ります。
真剣で、生き生きした表情。
それがすごくかっこいいんです。
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高いところで、足場のない場所でもすっすく歩く。
おしりにぶら下がっている腰袋には本日の手道具がしまわれ、
手探りでちゃっと取り出し、握り直すことなくさっと扱います。
無駄のない動きに、さすがプロだなとグッときます。
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みんなの働きを総括するのは何といっても棟梁。
自分の現場を止めて助っ人に来てくれる仲間が動きやすいように
手際よい段取りや指示はもちろん、気配りもしっかりします。
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この現場の若き棟梁、常木さん。
いつもにこやかに、現場を和ませるキャラですが
大工としてのポリシーも強く、いつもいろいろ教えてもらいます。
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そんな人柄や技術に協調するように、棟上げに集まった大工さんたちもめいいっぱい活躍してくれるのです。
この阿吽の呼吸が、ああ建前の日だなぁ~。と思うのです。



「建前」(たてまえ)。現場では、棟上げ(むねあげ)、上棟(じょうとう)のことをそういいます。
現場では職人さんしか使わない言葉が沢山。
ネット検索などなかったその昔、辞書を引いても出てこない。
それって何ですか?と職人さんに恐る恐る聞くしかない。
お前そんなことも知らんのか。と冷やかされながら
ちょっぴり業界用語を覚えるのがうれしかったのは20うん年前のこと。
あれから何件の建前に携わってきたかなーと。
今回も感慨深く、このおめでたい日に立ち会わせていただきました。




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by morizo-archi | 2017-04-09 10:41 | 家づくり・ものづくり | Comments(0)


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